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2023年12月03日

2023年度 第4回親子お遍路ウォーキングのご報告

2023年12月2日(土)に第4回親子お遍路ウォーキングを開催しました。
親子お遍路ウォーキングは、親子で一日お遍路体験ができるイベントです。
2022年度は西讃札所を巡り、2023年度は東讃札所を巡った親子お遍路ウォーキングもいよいよ今日で一国参り結願です。

第4回は親子9組とスタッフの総勢48名で、87番長尾寺~88番大窪寺まで約15.6kmを歩きました。
簡単に当日の様子を紹介させていただきます。

9時 長尾寺境内集合。受付の後、武田理事による進行で出発式。

福田理事によるルートの注意点説明


北山理事による見所紹介

庄野理事によるラジオ体操とストレッチ。今回は一番長距離を歩くのでしっかり身体をほぐしておきましょう。


集合写真
風が冷たかったですが、清々しい青空が広がりウォーキング日和となりました。


福田理事より長尾寺本堂やラジオ塔の解説。


長尾寺は、静御前が髪を納めたとされる静の剃髪塚がある札所としても有名です。
本尊は聖観世音菩薩。度重なる火災でも難を逃れることから松平頼重公から「当国七観音随一」と指定され祀られています。

仁王門前の2基の「経幢(きょうどう)」は国の重要文化財に指定されています。
経文を刻んだ石柱で上に八角の笠と宝珠がのっています。
鎌倉時代の元寇の役に出征した将兵の霊を慰めるために建てられた供養塔です。


長尾寺に入るとおはぎと書かれたのぼりを見かけると思いますが、納経所でおはぎを販売しています。
珍しい甘納豆入りのおはぎです。餡子入りではなく甘納豆が散りばめられています。
甘すぎずペロッと食べられます。ぜひ長尾寺に行かれる方は購入してみてくださいね。

さぁ、休憩場所のおへんろ交流サロン目指して出発!
歩道がなく、交通量が多いので一列で車に気を付けて歩きます。

横断歩道では旗を持ったスタッフが誘導します。いつもありがとうございます!

「中務茂兵衛道標」の解説
中務茂兵衛氏は遍路道に道標を220基余り建立し、四国遍路の発展や遍路道整備に多大な貢献をしました。

年月が経ち石柱の汚れが目立ったので、石柱清掃ウォーキングをしてもいいなぁと撮影しながら思いました。

10時40分「高地蔵」
高さ約4mにあるお地蔵さま。川の氾濫でお地蔵さまが流されないように高い場所へ祀られているそうです。
結願を前に行き倒れとなったお遍路さんや先祖の霊を供養する「流水灌頂法要」が毎年3月13日に営まれます。
地元の方が大切に受け継ぎ、さぬき市無形民俗文化財に指定されています。

馬の墓。昔は荷物の運搬などを担ってきた馬。大切に手厚く葬っていたことがよく分かりますね。


カメラを向けるとピース。今日も子供用菅笠大活躍です。


11時10分 おへんろ交流サロン到着
交流サロンでは、第2回に続き高松東高等学校の生徒さんと教頭先生が出迎えてくれて、一般のお遍路さんと当イベント参加者へお接待をしてくれました。

学校のイメージキャラクターであるお遍路さん姿のハナミズキちゃん。

生徒さんと教頭先生からの優しい言葉とお菓子で疲れがとれました。

そして、第3回に続き亥子の会からもお接待を受けました。

柿、温かい飲み物、子供達にはお菓子のプレゼントをいただきました。
いつも元気でパワー溢れる亥子の会のみなさま。明るく参加者へ声をかけて労い励ましてくれます。


みなさんへ代表の子供からお礼の言葉。

事務局長から感謝状をお渡ししました。
心尽くしのおもてなしありがとうございました。



おへんろ交流サロンの片桐館長が施設や展示室、大窪寺道についてお話してくれました。

年間約1万人の来館者を数えるおへんろ交流サロンはお遍路さんの休息の場でもあり、地域住民の交流の場でもあります。
「へんろ資料展示室」には、江戸時代の紀行本や古地図、納札、古い納経帳など貴重な資料が展示されています。
また当NPOの事業である「遍路大使任命書」「自転車遍路大使任命書」を授与しています。
片桐館長、おへんろ交流サロンスタッフのみなさまいつもありがとうございます。

さぁ、大窪寺に向けて花折峠道を進みます。

「武田徳右衛門道標」の解説
愛媛今治出身の武田徳右衛門は立て続けに我が子を亡くしたことをきっかけに遍路をはじめ、100基の道標を建立したとされます。
この道標は長方形ではなく自然石。上部に弘法大師が刻まれ、次の札所への距離が明記されているのが特徴だそうです。
香川県内に現存する13基のうち大窪寺道に3基あるそうです。

途中の景色がきれいな場所で一枚。


13時30分 峠を下り県道へ出た所で国指定史跡「大窪寺道」へと進みます。
大窪寺道は至る所に片桐館長が整備した看板があり安心して歩くことができます。


ずっとアスファルトを歩いていたので「土がふかふかしてる~!歩きやすい」と子供達は大喜び。
所々残る美しい紅葉を見ながら進みます。


国指定史跡の大窪寺道は長尾寺から大窪寺への15.6キロの区間のうち1.5キロの区域です。
国道・県道が整備された為、細切れになっていますが、未舗装の古道は歴史的な面影を残し、道端には道標・丁石・遍路墓等の貴重な石造物が数多く残っています。

14時15分 天体望遠鏡博物館で小休憩とストレッチタイム


柔らかな日差しが降り注ぐ竹林の道。
私は遍路道の中でもここの雰囲気が特に好きなのですが、同じ意見の参加者のお母さんがいてお気に入りの遍路道話で盛り上がりました。


大窪寺道には遍路墓が多くあります。地元の方からの究極のお接待ともいわれる遍路墓。
結願目前で命を落としたお遍路さんの無念さを想い子供達と手をあわせました。



これまた雰囲気のいい十五丁、十六丁石の遍路道を歩き


16時 大窪寺へ到着!

大窪寺の参拝では、全4回なんとか大雨にならず、参加者スタッフにケガかなく完歩できたことを感謝しました。

解散式
香川県全札所を巡ったお子さんに「子供遍路大使任命書」の授与式をおこないました。

「疲れたり、ばてたりもしたけれど、友達と一緒に頑張って香川県のお寺を全てまわれました」と喜びを話してくれました。

ぜひ、このイベントで経験した四国遍路の魅力をたくさんの人に伝えていただけたらと思います。

子供達の感想発表

「お接待が嬉しかった」
「お寺のことなどが知れて勉強になった」
などそれぞれに思ったことを話してくれました。

半井理事長挨拶


記念撮影。全4回おつかれさまでした!


これで今年度の親子お遍路ウォーキングイベントは無事に終了です。
初めましての方も、何度も参加いただいている方もご参加ありがとうございました。
また道中子供達を見守りいただいたスタッフのみなさま
心温まるお接待でおもてなしをいただいたみなさま
このイベントを支えて下さり、ありがとうございました。
この出会い、ご縁に感謝の気持ちでいっぱいです。

このイベントがお遍路の歴史、人の優しさ、おもてなしの心を知る、また、親子の絆を深めるきっかけとなれば幸いです。
来年度は9月頃から西讃を巡る予定です。

最後に今回残念ながら体調不良でご参加いただけなかったみなさま。一日も早い回復をお祈りしています。
また来年度のご参加お待ちしていますね!

みなさままたお会いしましょう!
ご覧いただきましてありがとうございました。   

Posted by 遍路とおもてなし at 11:39親子お遍路ウォーキング

2023年11月05日

2023年度 第3回親子お遍路ウォーキングのご報告

2023年11月4日(土)に第3回親子お遍路ウォーキングを開催しました。
親子お遍路ウォーキングは、親子で一日お遍路体験ができるイベントです。
今回は親子14組とスタッフの総勢56名で、マルヨシセンター牟礼店から85番八栗寺、86番志度寺を歩きました。
簡単に当日の様子を紹介させていただきます。

8時30分 受付の後、武田理事による進行で出発式。
半井理事長からの挨拶
「遍路道は歩道が十分整備されていない場所もありますので、車には十分気を付けていただければと思います。
霧も晴れて今日は絶好のウォーキング日和です。志度寺を目指して頑張って歩きましょう。」


その後、注意事項説明、スタッフ紹介、福田理事からの本日のルート説明、北山理事からの見所ポイント紹介。

庄野理事によるラジオ体操とストレッチ。この後登り坂が続くのでしっかりほぐしましょう。


今回の出発式はマルヨシセンター牟礼店さんのご厚意で駐車場をお借りしました。
マルヨシセンター牟礼店さんありがとうございました。

9時15分 須崎寺
八栗寺に向かう途中にある洲崎寺。
北山理事から四国遍路の父 真念の墓についての解説。

17世紀の江戸時代に真念法師が四国遍路初のガイドブック「四国遍路指南書」を刊行し、そこから四国遍路が一般民衆に定着したといわれています。
真念法師は出版だけでなく、遍路道に約200基の道しるべを建立し、巡礼者の便を図りました。
真念法師以降も道標は四国遍路を巡礼する人々によって建立され続け、四国遍路は整備されていきました。

お墓の廻りには88霊場の砂が撒かれており、お砂踏みができますよ。
子供達は順打ち逆打ちとくるくる回っていました。

さぁ、八栗寺目指して頑張るぞ~!


石材店の工夫された石のアートを見ながら歩きます。子供に大人気だったゴジラ。

今回のベストショットニコニコ


10時 八栗ケーブルを過ぎた場所にある仁庵さんでお接待をいただきました。
2007年に開設され、お遍路さんへお接待をされています。
ホームページはこちら

手作りのスイートポテト。とても美味しかったです。

代表の子供が御礼を伝えて記念写真。

榊原さんお手伝いいただいたみなさま。本当にありがとうございました。


今回の一番の難所である七曲り道。丁石も確認しながら慎重に歩きます。

大きいどんぐりがたくさん落ちていて子供達はどんぐり拾いも楽しんだようです。



10時40分 到着~!お迎え大師が出迎えてくれました。朝の霧の影響か近くの屋島も見えず少し残念。
晴れた日は讃岐平野が一望できますので、またぜひ来てみてくださいね。


福田理事から手水舎の作法を聞いて実践。みんな慣れてスムーズにできていますね。

また八栗寺の名前の由来、五剣山の解説がありました。

武田理事のよもぎ餅のサプライズお接待でエネルギー補給をして、長い下り道を下っていきます。
地味に膝にきました汗


11時50分 親水公園で小休憩。岩間理事と事務局からおつかれさまのプチお接待。

岩澤専務理事とスタッフの篠田さんがゴミの回収を担当してくれました。

今回も軍手をして、たくさんのゴミを拾いました。
親子でゴミを捨てる時のマナーや環境問題について考える機会にもなったのではないでしょうか。


12時20分 NPO法人 88(エイティエイト)さんにも立ち寄らせていただきました。
ホームページはこちら

レトロ電車の中を見せていただき、子供達は大喜び。

NPO法人 88さんありがとうございました。

ドッグランや本格ピザなどもありますので、また訪れてみてくださいね。

12時40分 道の駅源平の里むれに到着。
昼食休憩と亥子の会のみなさまよりお接待がありました。
手作りの折り紙作品、飲み物、お菓子などでおもてなしいただきました。


代表の子供が御礼を伝えました。


亥子の会のみなさまありがとうございました。

今回、道の駅源平の里むれさんからもみかんのお接待をいただきました。
ありがとうございました。

さぁ、志度寺まで後少し。このブログも後少しなのでもう少しお付き合いください。


14時20分 志度寺到着~。
86番札所の志度寺は国指定重要文化財で日本有数と称えられる見事な仁王門は、高松藩主松平頼重が寄進したもの。

福田理事より仁王門の運慶の仁王像、奪衣婆堂、閻魔堂の解説。時間が足りないくらい見所の多いお寺です。

北山理事より志度寺の解説と海女の墓の解説もありました。
また能「海人」玉の段を披露いただきました。
室町時代から続いてきた日本を代表する舞台芸術に触れることができました。


当NPOの理事で志度寺の十河 瑞澄副住職よりご挨拶

「人間は過ちや失敗をするけれども、怒ったり罰を与えるのではなく、もう一度やり直す機会を与えてくれるのが志度寺の閻魔様。
子供達も失敗に負けず何度もチャレンジして頑張っていくそんな大人になっていただけたらと思います。」
ここまで頑張ってきた参加者を労い、今後の人生の道標となるような言葉をかけていただきました。
また子供達にメモ帳と缶バッジのプレゼントをいただきました。
十河副住職ありがとうございました。

子供達の感想発表。

「登るのが疲れたけど、頑張って歩きました」
「お接待が嬉しかったです」などそれぞれに思ったことを話してくれました。

最後はみんなでバンザーイ!

10kmの長時間ウォーキング大変おつかれさまでした。
有難いことに今回は過去一番のお接待をいただいた回だったと思います。
お接待していただいたみなさま、沿道であたたかい励ましの声をかけて下さった地元のみなさま
見守りしていただいたスタッフの方々本当にありがとうございました。

それでは、みなさま第4回でお会いしましょう!
ブログをご覧いただき、誠にありがとうございました。   

Posted by 遍路とおもてなし at 08:58親子お遍路ウォーキング

2023年10月17日

2023年度 第2回親子お遍路ウォーキングのご報告

2023年10月14日(土)に第2回親子お遍路ウォーキングを開催しました。
親子で一日お遍路体験ができるイベントです。
今回は親子15組とスタッフの総勢59名で、83番一宮寺から84番屋島寺を歩きました。
簡単に当日の様子を紹介させていただきます。

8時45分 受付の後、武田理事による進行で出発式。
半井理事長からの挨拶
「天候が不安な所がありますが、夕方まで天気がもつことを願っています。今回は整備された道を歩きますが、横断歩道が多いので車に気を付けてスタッフの誘導に従っていただければと思います。今日一日楽しく笑顔で歩きましょう!」


その後、注意事項説明、スタッフ紹介、福田理事からの本日のルート説明、北山理事からの見所ポイント紹介がありました。


庄野理事によるラジオ体操とストレッチ。ケガをしないようにしっかり身体をほぐしましょう。


「やるぞー」のポーズで記念撮影をして、今日のイベントスタートです。
子供達は越前菅笠を守る会のみなさまより寄贈いただいたマイ菅笠を被っています。

子供達の菅笠姿は愛らしくよく目立つので、歩行者の方から「お遍路さんやねえ。頑張ってね!」とよく声をかけていただきます。

まず、一宮寺へ参拝。
大先達の福田理事から一宮寺の解説や参拝方法について説明を受けました。


一宮寺といえば有名なのが、薬師如来が祀られる小さな祠の「地獄の釜の言い伝え」
祠に頭を入れると境地が開ける。しかし、悪いことをしていると頭が抜けなくなるという話を聞いた意地の悪いおばあさんが、試しに祠に頭を入れると扉が閉まって地獄の釜の音が聞こえ頭が抜けなくなったというもの。
ローマの休日で有名な真実の口の日本版という感じでしょうか。
福田さんからお話を聞いた男の子が恐る恐る頭を入れてみます。
何も起こらず「大丈夫だったぁ~。」と可愛い反応ニコニコ

大先達や専門家からお寺の解説や大師ゆかりの霊蹟などの説明を聞けるのもこのイベントの魅力です。

9時30分 さぁ、一宮寺を出発!交通量が多い街中コースですが、車に気を付けて歩きましょう。


コロナ禍は中止していたのですが、また遍路道沿いのゴミ拾いを再開しました。
今年度から株式会社建設マネジメント四国さんに協賛をいただき、協賛金については、ゴミ拾い時の軍手や参加者の貸切バス代等に充てさせていただいています。

大通り沿いは特にゴミが多く、子供達は軍手をつけて一生懸命拾っていました。

特に食べ物の包装紙、飲み物の缶やペットボトルが多いです。
「ゴミめっちゃ落ちとってびっくりした!」と参加者の男の子。

どちらがゴミを多く拾えるか競争したり、子供達はすっかり仲良しに。

最終的に大きいゴミ袋2袋分のゴミを拾いました。
親子でゴミを捨てる時のマナーや環境問題について考える機会にもなったのではないでしょうか。

11時 伏石町中央公園の会議室をお借りして昼食とお接待です。
今回は高松東高等学校のみなさんがお接待をしてくれました。

気温が下がったこともあり、温かい飲み物も用意しました。
初めてのお接待ですが、みんな爽やかな笑顔でお接待してくれましたよ。


この日の為にNPOスタッフと事前に製作した和三盆のお干菓子
和三盆お干菓子作りの様子は前回のブログでご紹介していますのでぜひご覧ください。
高松東高等学校で生徒と一緒に和三盆作り
生徒手作りということで、参加者のみなさまに大変喜んでいただきました。

参加者に和三盆の作り方を説明したり、上手くコミュニケーションをとっていましたニコニコ


子供達に大人気だったお団子

「3種類あるけど、どれがいいかな?」と優しく聞いて、手渡ししてくれています。


お接待してくれた生徒さんに代表の子供からお礼の言葉。
「お接待美味しかったです。ありがとうございました。」

半井理事長より第742号 おもてなし遍路大使任命書を授与させていただきました。

生徒代表者から挨拶。
「みなさんが飲み物や食べ物を受け取る時ありがとうございますと言って下さり、こちらも楽しくお接待ができました。屋島寺まで元気に頑張ってください。」

子供達もお兄さん達と交流ができて楽しかったようです。
高松東高等学校の生徒さん教頭先生、本日はお接待ありがとうございました。


12時 お腹も心も満たされ、ゴールの屋島寺を目指して歩きます。


途中、早川理事のご厚意でJAF香川支部に寄らせていただき、トイレ休憩とロードサービスカーを見せていただきました。
ありがとうございました。


14時40分 なんとか雨に降られず、屋島登山口に到着!
登山口では喜楽会のお接待をうけました。

みかん、飲み物、お菓子を用意いただき、丁度良い休憩とエネルギー補給ができました。

喜楽会のみなさんに代表の子供からお礼の言葉。
「お接待ありがとうございました。みかん美味しかったです。これから頑張って山を登ります。」

半井理事長より第743号 おもてなし遍路大使任命書を授与させていただきました。

喜楽会のみなさまありがとうございました。

登山口すぐの所にある「加持水」で四国観光達人で当NPO理事でもある北山さんの解説。
弘法大師が仏天を供養して、祈祷を行うと水が湧き出したと伝わる場所です。
干ばつで各地の池や井戸水が枯れても、この湧水は絶えることがなかったとか。
昔のお遍路さんもここで喉を潤していたのかもしれませんね。


「喰わずの梨」の解説。
屋島を登っていた弘法大師が梨を所望すると持ち主からこれは不喰の梨だと嘘をつかれて断られたそう。
その後、梨は本当に石のように固くなり、食べられなくなったとの話が残っています。
子供達嘘はついたらいけないよーとまるで道徳の授業のようですが、大切な事ですね。ニコニコ


「畳石」
山門の手前の所に畳を何枚も重ねたような形をした奇岩があります。
畳石の名の由来は西行法師の「宿りしてここにかりねの畳石、月は今宵の主ならん」という歌からといわれています。
北山さんが畳石が写った昔の貴重な絵葉書を見せてくれました。


15時30分 何とか雨に降られず山門到着!
84番札所は鑑真によって開かれた、源平合戦古戦場を望む寺です。

15時から雨予報だったので、いつ降り出すのか朝からハラハラドキドキでした。
一宮寺でしっかりお祈りした効果が出たのでしょうか。

手水舎の作法を聞いて実践。参拝の前に心身を清めます。


福田さんから国の重要文化財である本堂、鑑真和上、太三郎狸の解説を受けました。


屋島寺境内の蓑山大明神。屋島でひと際目立つ太三郎狸。ツルツルのお腹に抱きつく子供達。


大型パネルの前で屋島の戦いや、能の解説。歴史好きな子が多く義経の弓流し話など興味深く聞き入ってました。


16時 解散式
3年間かけて香川県全札所を巡ったお子さん3名に「子供遍路大使任命書」の授与式をおこないました。
みんな本当によく頑張りました!



ぜひ、このイベントで経験した四国遍路の魅力をたくさんの人に伝えていただけたらと思います。

そして、保護者の方3名には「完歩賞」をお渡ししました。
通常なら2年間で完歩なのですが、途中コロナの影響で3年間となってしまいました。
長い間イベントにご参加下さり、スタッフにも温かい励ましのお声をありがとうございます。


子供達の感想発表



「途中で疲れたけど、頑張りました。お寺の事が知れて嬉しかったです」
「頑張って最後まで登れてよかったです」
「道路で転んだけど、頑張ってゴールまでたどり着いてよかったです」
「山道がきつかったけど楽しかったのでまた来たいです」
「歩くのがきつかったけど、大好きな源義経などの歴史の話が聞けて楽しかったです」など
それぞれに思ったことを話してくれました。

山門前で記念撮影。14kmのウォーキングよく頑張りました。


参加者のみなさま大変おつかれさまでした。
見守りやお接待にご協力いただいた方々ありがとうございました。

それでは、みなさま第3回でお会いしましょう!
ブログをご覧いただき、誠にありがとうございました。  

Posted by 遍路とおもてなし at 09:32親子お遍路ウォーキング

2023年09月24日

2023年度 第1回親子お遍路ウォーキングのご報告

2023年9月23日(土)に第1回親子お遍路ウォーキングを開催しました。
今回は親子16組とスタッフの総勢51名で、80番国分寺をスタートし、81番白峯寺を経て、82番根香寺まで歩きました。
簡単に当日の様子を紹介させていただきます。

8時30分 受付の後、出発式。
岩澤専務理事からの挨拶

その後、武田理事による注意事項説明、スタッフ紹介、大先達であり当NPO理事の福田さんから本日のルート説明。

白峯寺へ続く山道に備えて、ラジオ体操とストレッチでしっかり身体をほぐします。


「やるぞー」のポーズで記念撮影をして、今日のイベントスタートです。
子供達には越前菅笠を守る会のみなさまより寄贈いただいた菅笠をプレゼント。
自分だけのマイ菅笠に子供達は大喜びでした。みんなよく似合ってますね。


まず、国分寺へ参拝。
大先達の福田理事から国分寺の解説や参拝方法について説明を受けました。

山門を出る時は一礼し、左足から出ます。

このイベントでは、手水舎の作法、鐘をつく意味やタイミングなど普段なかな知る機会がないお寺の参拝作法も知る事ができますよ。

山門を出た所で、四国観光達人で当NPO理事でもある北山さんによる中務茂兵衛さんの石碑解説。

中務茂兵衛さんは遍路道に道標を220基余り建立し、四国遍路の発展や遍路道整備に多大な貢献をされました。

また江戸時代の四国遍路のガイドブックを見せていただき、貴重な資料にみんな興味津々でした。


朝降った雨も上がり、青空が見えてきてウォーキング日和になりました。
田んぼの稲穂も頭を垂れ、黄金色に輝いています。
同じ遍路道でも、歩く季節によって見える風景は異なります。
豊かな自然と一期一会の出会い。結願しても、もう一度歩きたいと思わせる不思議な魅力が四国遍路にはあるような気がします。


山に入る途中で、北山理事による「国分寺のカッパドキア」の解説がありました。
竜紋岩室凝灰岩などの岩群が広がり、トルコを代表する世界遺産のカッパドキアに似ていることからそう呼ばれているそうです。
北山理事は四国遍路文化はもちろん、歴史、観光、文化財、石など幅広い専門知識があり、ウォーキング中も参加者親子からの質問に答えていました。
参加者のみなさま。イベント中に不思議に思ったことは福田理事や北山理事へ気軽に質問してみてくださいね。


さぁ、山道へ入ります。
一本松まで約1時間30分程険しい道が続きます。

「山道は慣れてるから平気ー」とすいすい軽やかに登って行く子
「お母さん大丈夫?お茶飲む?」とお母さんを優しく気遣い励ます子
それぞれのペースで一本松(休憩場所)を目指して歩き続けます。


11時30分 十九丁到着。
2021年10月に開設された「景子ちゃんのお接待所」で休憩します。
景子ちゃんのお接待所の詳細はこちら


病気で6歳で亡くなった景子ちゃん。二十三回忌の節目に合わせてお父さんの鈴木さんが四国遍路に訪れた際、鈴木さんの講演で感銘を受けた高松市の国方さんがお接待で出迎えたのがご縁でこのお接待所が開設されました。
山道を歩いて、世話人の方が飲食物の補充、掃除、空き缶などの回収をして下さっています。
「お遍路さんが元気になる接待所」と書いてある通り、自動販売機がない山道でのお接待は大変有難く、景子ちゃんに励まされている気持ちになり、結願まで頑張ろうと勇気がわいてきます。


この日も福田理事からの連絡を受けて、世話人の方が事前に飲み物を補充していただいたようです。
本当にありがとうございました。世話人の方への感謝と命の大切さを改めて考えさせられる時間でした。

さぁ、白峯寺までもう少し。

丁石を数えたり、どんぐりを拾ったりしながら進みます。いい笑顔!



12時30分 古田の分かれでチョコレートと飴のプチお接待。


13時 白峯寺到着~!



白峯寺からは貸切バスで中山休憩所まで移動して昼食をとりました。
昼食後はお楽しみのお接待体験です。


お接待スタッフに代表の子供がお礼の言葉を伝えてくれました。後半も頑張りましょう!


丁石に寄り添う彼岸花や

秋風に揺れるコスモスを見ながら歩みを進めます。


白峯寺から根香寺の間の遍路道の一部は「国指定史跡 讃岐遍路道 根香寺道」に指定されています。
舗装されていない山道は歴史的な面影を残し、道沿いには道標や丁石などの貴重な石造物が残っています。

15時 根香寺到着~!

牛鬼伝説の解説

山門から続く本堂への階段。木々が美しく、絵になります。


根香寺参拝後に解散式をおこないました。
今年度から授与がスタートした「子供遍路大使任命書」の授与式。
香川県全札所を巡ったお子さんにお渡しします。記念品は特製缶バッジです。

子供遍路大使第1号となったのは、2020年からお母さんと9回参加してくれた男の子です。
「どこの遍路道も険しかったけど、歩いたら楽しかったです」と感想を伝えてくれました。
お母さんには完歩証をお渡ししました。

9回の間、途中コロナ禍で中止、ルート変更、回数の減少などがありご迷惑をおかけしました。
いつも明るい笑顔で、一緒にみた景色もウォーキング中にたくさんお話できたこともいい思い出です。
ぜひ、このイベントで経験した四国遍路の魅力をたくさんの人に伝えていただけたらと思います。

続いて、子供達の感想発表
「遍路転がしが大変だったけど、頑張りました」
「お接待や楽しい話などで乗り越えることができました。すごく楽しかったので、次も参加したいです。」など
それぞれに思ったことを話してくれました。


山門前で記念撮影。暑い中9km近くよく頑張りました。


この後は高松駅までバスでお送りし、解散となりました。
参加者のみなさま大変おつかれさまでした。
見守りやお接待にご協力いただいたスタッフの方々ありがとうございました。

今回から軍手をつけて道中のゴミ拾いを復活させました。
今年度は株式会社建設マネジメント四国に協賛をいただき、協賛金はゴミ拾い時の軍手や参加者の貸切バス代等に充てさせていただいています。

それでは、みなさま第2回でお会いしましょう!
ブログをご覧いただき、誠にありがとうございました。  

Posted by 遍路とおもてなし at 13:04親子お遍路ウォーキング

2023年09月22日

2023年度親子お遍路ウォーキングについて

親子で一日遍路体験ができるイベント「親子お遍路ウォーキング」ですが
今年度も定員を上回るお申込みがありました。
お申込みをいただいたみなさま誠にありがとうございました。
この親子お遍路ウォーキングは2007年からスタートし、今年度で16回目を迎えました。
今年度第1回のコースは国分寺から白峯寺を経て根香寺までを巡る約8.6kmのコースです(途中バス移動有)

9月15日(金)にスタッフ6人で当日歩くルートの下見をおこないました。
遍路ころがしの手前で落ち葉の掃除をして下さっている方にご挨拶すると
NPOのTシャツを見ながら「今日はイベントの下見ですか?」と声をかけられました。
よくご存じだなぁと思って話を聞いてみると当NPOの会員さまでした!

9月23日(土)に子供達がここを通るからと、山中にあるトイレ掃除と落ち葉を掃除をして下さっていたとのこと。
前年度に第1回で雲辺寺を歩いた時も、下り道が通りやすいようにと事前に道の整備をして下さったそうです。
その話を聞いてスタッフ一同、感謝の気持ちで胸がいっぱいになりました。
いつも当NPOの活動を支え、応援していただき本当にありがとうございます。

(左)大西事務局長 (中央)会員さま (右)尾崎理事

コロナ禍でお休みしていたゴミ拾いも再開します。

今年度は株式会社建設マネジメント四国に協賛をいただき、協賛金はゴミ拾い時の軍手や参加者の貸切バス代等に充てさせていただいています。
みんなでお遍路道をきれいにして、お遍路さんに気持ちよく歩いてもらえるようお掃除のお接待をしたいと思います。


全4回参加者のみなさまが怪我なく、安心して参加いただけるようスタッフ一同全力で努めてまいります。
もし歩いているのを見かけましたら、あたたかいご声援をお願いします。
このイベントを通して、1,200年続いてきたお遍路文化の魅力が次世代を担う子供達に少しでも伝わりますように。

【お接待スタッフ募集中です!】
お接待場所で参加者へお接待をしてくれる方を募集しています。
一般の方でも、親子でも大歓迎。お接待品はこちらで用意しますので、
お菓子や飲み物を渡したり、温かい声かけをお願いできればと思います。
お接待してみたい!歩くのは難しいけどイベントには参加したい!という方大歓迎です。
申込みは事務局まで。


  

Posted by 遍路とおもてなし at 16:27親子お遍路ウォーキング

2022年11月27日

2022年度第4回親子お遍路ウォーキングのご報告

2022年11月26日(土)に第4回親子お遍路ウォーキングを開催しました。
今回は親子11組とスタッフの総勢44名で、JR坂出駅をスタートし、79番天皇寺を経て、81番白峯寺まで歩きました。
天皇寺からは西行法師の道を道を通り、白峯寺へ行きます。初チャレンジのコースです。
簡単に当日の様子を紹介させていただきます。

9時 受付の後、出発式。
注意事項、スタッフ紹介の後、ガイドの大先達福田さんから本日のルート説明。
今回は札所だけでなく、崇徳上皇ゆかりの地も巡ります。


ラジオ体操でしっかり身体をほぐして


「やるぞー」のポーズで記念撮影をして、いってきます!


天皇寺に向かう途中に八十場の霊泉があります。
八十場名物ところてんの清水屋が有名ですね。夏には涼を求め多くの人が訪れます。
ここに来ると風や空気が冷たくて、神秘的な雰囲気があります。

福田さんが手作りのパネルで崇徳上皇の話を分かりやすく解説。


保元の乱で讃岐配流となった悲運の帝・崇徳上皇は坂出市内で9年間滞在し、崩御後に白峯御陵に葬られました。
荼毘に付すための勅許を得る間、霊泉に崇徳上皇の御遺骸を浸したと言い伝えられています。



坂出に伝わる悪魚退治伝説
昔々、讃留霊(さるれ)王が瀬戸内海を荒らす悪魚を退治しましたが、その毒気に全員が昏倒していたところに神童が現れ、
水を飲ませて正気に返らせたといわれています。その時に飲ませたのが、この八十場の霊泉だったとか。


また湧き水は地元の方の生活を助け、旅途中のお遍路さんを癒してきた水でもあります。


10時20分頃 天皇寺へ到着。参道の奥は崇徳上皇の霊を慰めるために建てられた白峰宮があります。

三輪鳥居
鳥居の両脇に鳥居を持つ全国的にも珍しい造りの鳥居です。
両部神道を根本とする三輪神道を象徴するため、「 ∞ 」 の字を書くようにくぐるといいとか。


天皇寺を出てからは、11月におもてなしステーションに加入していただいた「お遍路処 八十八亭」で休憩です。
きれいなお手洗いとドリンクで休憩させていただきました。
お送りしたポスターを手作りの看板に貼ってお遍路さんに目立つようにしてくれていました。
ありがとうございます!

代表の子供がお礼をお伝えして、おもてなし遍路大使任命書をお渡ししました。

みなさまもお近くを通られた際はぜひお立ち寄りください!

道中の道標も確認しながら、綾川沿いを歩いて雲井御所跡へ向かいます。


雲井御所跡では北山理事から解説がありました。
崇徳上皇は讃岐に来て木ノ丸殿に移られるまで、国府の目代である綾高遠の館を修繕して約3年間を過ごされました。
都を懐かしく思って読んだ歌「ここもまたあらぬ雲井となりにけり 空行く月の影にまかせて」から雲井御所と名付けられたそうです。
望郷の念はいかばかりであったか...。


雲井御所跡からお昼休憩の高家神社へ移動。
この写真の石は、崇徳上皇の遺体を白峯山まで運ぶ途中、いったん棺を休めていたところ、棺を置いた石の上に血がしたたり落ちたと伝えられています。その事から高家神社は,別名「血の宮」と呼ばれています。


境内をお借りしてお弁当タイム!昼食の後はお接待体験です。
今回のお接待はお団子、ドリンク、和三盆、お菓子などを用意しました。
お団子が好評でした!




代表の子供からお接待スタッフへのお礼。
「お接待ありがとうございました。団子おいしかったです。これから頑張って階段をのぼります!」

「今日は僕がお礼を言いたい」と立候補してくれました。みんなの前で話すのは緊張したけど頑張ったとのこと。
恥ずかしがり屋さんだったのに、2年間会う度に成長してるなぁと嬉しくなった出来事でした。
お接待にご協力いただいた会員のみなさま、大西理事の奥様、尾崎理事の奥様、岩澤理事ありがとうございました。

休憩後はゴールの白峯寺目指して西行法師の道へ。


道沿いには西行法師や崇徳上皇の歌を刻んだ88基の歌碑と石灯籠93基があります。
長い階段でも子供達は数を数えながら軽快に登っています。若いって素晴らしい!

14時 白峯寺へ到着!鮮やかな紅葉が出迎えてくれました。

午前中は曇り空でしたが、午後からは快晴になったので、色鮮やかな葉が光を受けてさらに美しさを増しました。

福田さんから般若心経についての説明も。

参拝後の記念撮影


北山理事から天皇陵の話や上皇のみ霊をお慰めしたという相模坊天狗の解説を聞きました。
像の前で同じポーズ。可愛い子供天狗です。


解散式では、子供達の感想発表と今年度の皆勤賞の授与がありました。
「階段が大変だった」「血の宮の石の話が印象深かった」「お団子が美味しかった」などそれぞれに感想を話してくれました。
保護者のみなさまからもイベントの感想をいただきました。スタッフ一同励みとなります。ありがとうございます。


最後は北山理事から江戸時代の貴重な本や納経帳を見せていただきました。
今回はお遍路だけでなく、崇徳上皇にも想いを寄せて学ぶことが多かった回でした。


これで今年度の親子お遍路ウォーキングイベントは無事に終了です。
今回初めましての方も、何度も参加いただいている方もご参加ありがとうございました。
この出会い、ご縁に感謝の気持ちでいっぱいです。
また道中見守りいただいたスタッフのみなさま、お接待で支えて下さったスタッフのみなさまも
ありがとうございました。

このイベントがお遍路の歴史、人の優しさ、おもてなしの心を知る、また、親子の絆を深めるきっかけとなれば幸いです。
来年度は9月頃から国分寺などの東讃を参拝する予定です。
みなさままたお会いしましょう!ご覧いただきましてありがとうございました。  

Posted by 遍路とおもてなし at 12:21親子お遍路ウォーキング

2022年11月07日

2022年度第3回親子お遍路ウォーキングのご報告

2022年11月5日に第3回親子お遍路ウォーキングを開催しました。
今回は親子11組とスタッフの総勢47名で、76番金倉寺をスタートし、77番道隆寺を経て、78番郷照寺まで歩きました。
簡単に当日の様子を紹介させていただきます。

10時15分受付の後、出発式。
松田理事長より挨拶
「今日は晴天でよかったですね。親子で素晴らしい秋の一日を楽しんでいただければと思います。楽しく歩きましょう。」


スタッフ紹介、本日の注意事項説明の後ラジオ体操です。
今回は平地ですが、距離が長いのでしっかりストレッチしましょう。


金倉寺の本堂をバックに集合写真。
「やるぞー!」とやる気に溢れた子供達の笑顔が可愛いですね。


金倉寺を参拝。大先達福田さんから金倉寺や訶利帝母さまの説明も聞きました。




現在、71番から77番の七カ所参りでは「季節の御朱印」の授与と手水場に花を飾る「七カ所まいり 花めぐり」を開催中です。
秋らしい紅葉をあしらったデザインで墨の色が各お寺で違います。金倉寺はピンクで可愛いですね。

花手水も彩り豊かに季節の花を浮かべていて素敵。
この機会に季節限定の鮮やかな御朱印を集めてみてはいかがでしょうか。ニコニコ


さぁ、道隆寺に向けて出発!約4.1キロの道のりです。
今日は気温もちょうど良く、爽やかな風が吹いて歩いていても気持ちよかったですね。

道中、古くから残る道標に「昔はみんなが教育を受けられていたわけではないので、文字が読めない方でも方向が分かるよう指差しのマークを入れたものです」と福田さんからの解説を聞いて、感心していた子供達。
今はスマホですぐ位置情報が確認できますが、地図を持たない命がけの旅をしていた昔のお遍路さんにとってはこの道標だけが頼りだったわけですね。
道端にひっそりと佇む丁石や道標を見ると進むべき道は正しいのだと教えてくれているようで、一時の安堵感ともなっていたと思います。



11時50分 道隆寺到着!



道隆寺は「眼なおし薬師さま」として有名です。幼少の頃盲目だった丸亀京極藩の京極左馬造公が、
当寺の薬師如来に祈願したところ全快したという話が残っています。
また真っ赤な姿が目をひく「びんずるさま」も有名ですね。
びんずるさまの像をなで、その手で自分の悪いところをさすると病気が平癒すると言われています。


道隆寺の花手水。飾りが芸術的で見応えがあります。


昼食は道隆寺さんの境内でいただきました。昼食の後はお接待です。



いつもお接待を楽しみににしているという常連の男の子は「今日のお接待のおやつは何?」とキラキラの笑顔で聞いてくれます。
可愛いですね。そして、事務局は何が喜んでくれるかなと考える準備が楽しくもあり、ちょっとプレッシャー?笑

今回はシュガードーナツ、特製和三盆、ドリンク、お菓子を用意しました。
ドーナツはふわふわで美味しいからおかわりしたい!と好評でよかったです。

甘いもので疲れを癒して、最後まで頑張ってね!


代表の子供からお接待していただいた方にお礼をお伝えしました。

場所を提供いただいた道隆寺さん、お接待にご協力いただいた会員のみなさま、大坪理事、石井理事本当にありがとうございました。


美味しいお弁当とお接待でエネルギー補給した後は、郷照寺まで7.3キロを歩きます。


78番郷照寺に到着!
厄除けうたづ大師として有名で、厄除け祈願に訪れる人が絶えません。
高台に建っているので、境内からは宇多津の街並みと瀬戸大橋が望めました。
最高の景色ですね!


解散式では子供達に感想を発表してもらいました。
頑張った子供達に福田さんからお菓子のプレゼント。


記念撮影。よく頑張りました!


長時間のウォーキンお疲れさまでした!お楽しみいただけましたか。
次回は今年度の親子お遍路ウォーキングいよいよ最終回です。
このイベントでも初めてのコースである坂出駅~白峰寺を巡ります。
崇徳上皇のゆかりの地を巡りながら歩きましょう。きっと歴史の勉強にもなりますよ。
また11月26日に元気にお会いしましょう!  

Posted by 遍路とおもてなし at 07:04親子お遍路ウォーキング

2022年10月16日

2022年度第2回親子お遍路ウォーキング

2022年10月15日に第2回親子お遍路ウォーキングを開催しました。
今回は親子11組とスタッフの総勢48名で、JRみの駅から71番弥谷寺、72番曼荼羅寺、73番出釈迦寺、74番甲山寺を経て75番善通寺まで歩きました。
簡単に当日の様子を紹介させていただきます。

9時30分受付の後、出発式。
松田理事長より挨拶
「今日は晴天でよかったですね。存分にさぬき路を楽しんでいただければと思います」


尾崎理事によるラジオ体操。弥谷寺の階段に備えてしっかりストレッチします。


出発前の記念撮影
子供達が被っているのは越前菅笠を守る会様より寄贈いただいた「越前菅笠」です。
子供達の菅笠姿はとても愛らしく、一目でお遍路さんと分かるので以前より沿道の方に声をかけていただける機会が増えました。


9時50分 さぁ、弥谷寺に向けて出発!


今回のガイドは第1回に続き、当NPOの理事で四国観光達人の資格をもつ北山さんです。
道中に残る古い道標の解説を聞きながら、昔のお遍路さんに思いを馳せます。


10時40分 弥谷寺到着!
仁王門から本堂までの石段は540段!
子供達は「199.200.201...」とカウントしながら歩いたり、どんぐり拾いをしながら長い階段も楽しんでましたね。
途中、階段の数が分からなくなった汗と言っているのが可愛かったです。


弘法大師が刻んだものと伝えられる磨崖仏や幼少期学問に励んだという「獅子之岩屋」も見学させていただきました。


弥谷寺参拝後は曼荼羅寺へ。30分程度未整備の遍路道を歩きます。

国指定史跡に選ばれており昔からの巡礼の風景が垣間見えますよ。
笹の擦れ合う音が何とも言えぬ風情を醸し出してくれます。


72番曼荼羅寺では境内をお借りし、昼食後にNPOからお接待。

ゆっくり休んで疲れを癒してね。ゴールまで頑張ってねという気持ちでいつもお接待しています。

今回は秋らしく大学芋、みかん、お菓子、ドリンクを用意しました。

「歩くのは大変だけど、お接待を楽しみに頑張ってるんだよーニコニコ」と常連さんの男の子が話してくれました。

子供達を代表してスタッフにお礼の言葉を伝えてくれました。

コンビニも自販機もない時代は地元の方の様々なお接待がお遍路さんの旅を支えていました。
こうしたお接待文化が四国の人々の心の中に溶け込んでいき、現代まで引き継がれてきている。本当に素晴らしいことです。

13時45分 73番出釈迦寺を参拝

高台にある山門からは瀬戸大橋が望めました。絶景です。


甲山寺への遍路道。黄金色の穂を実らせた稲を眺めつつ歩きます。秋ですねー。

74番甲山寺では善通寺市立筆岡小学校の3年生~6年生がお茶のお接待をしてくれました。

代表の子供さんからお礼をお伝えし、おもてなし大使任命書を授与させていただきました。

思いがけず、お接待する側、お接待を受ける側の子供同士のふれあい交流ができ有意義な時間となりました。
こうした体験を通して、子供達が遍路文化、おもてなし文化を継承し、未来へと紡いでくれることを願います。
筆岡小学校の児童のみなさま、関係者のみなさま心尽くしのお接待をありがとうございました。

15時15分 75番善通寺へ到着!秋とは思えぬ暑さの中よく頑張りました。

弘法大師が誕生した善通寺派の総本山。東院・西院に分かれる広大な敷地には金堂・五重塔・鐘楼、御影堂、戒壇めぐりなど見所がたくさんあります。


15時40分 解散式
子供達一人一人に感想を話してもらい、大先達福田さんからのお菓子をプレゼント。
感想の中で弥谷寺の階段に触れている子が多かったです。印象的だったんですね。


続いて、香川県の札所をすべて巡った証である完歩証と記念品の授与式
しっかり者の6年生の男の子と大変健脚なおじいさまです。

完歩おめでとうございます!

2020年度から8回参加していただいています。
途中コロナ感染拡大の影響もあり、イベント中も何かと気を遣うことも多かったのではないかと思います。
スタッフにいつも優しくお声かけいただき私達も大変励まされました。ありがとうございました。
よければ2巡目もお待ちしていますニコニコ

最後は大門と善通寺市のシンボルである五重塔をバックに笑顔で記念撮影
長時間のウォーキンお疲れさまでした!


今回は弥谷寺と弘法大師ゆかりの地である善通寺市内のお寺を巡りましたが、お楽しみいただけましたか。
また次回のイベントでお会いできるのを楽しみにしています。
  

Posted by 遍路とおもてなし at 10:41親子お遍路ウォーキング

2022年09月25日

2022年度第1回親子お遍路ウォーキング

9月24日(土)に2022年度第1回親子お遍路ウォーキングを開催しました。
2022年と2023年の合計8回で香川県の全ての札所を巡ります。
第1回のコースは貸切バスも使用しながら、66番雲辺寺・68番神恵院・69番観音寺・70番本山寺を巡るコースです。

雲辺寺ロープウェイ山麓駅で出発式。
岩澤専務理事からの挨拶と注意事項の説明。


山頂までは9時20分発のロープウェイで移動します。
今回も雲辺寺ロープウェイさんに協賛をいただいています。いつもありがとうございます。
定員101名のスイス製のゴンドラで7分間の空中遊泳。
この日は快晴で三豊平野や瀬戸内海が望めました。
初めてロープウェイに乗ったお子さんはとても楽しかったと話してくれましたよニコニコ

個性的な表情の五百羅漢像を見ながら山門へ


今回ガイド役を務めるのは当NPOの理事で四国観光達人の資格をもつ北山さんです。
北山さんからお遍路の歴史、雲辺寺の解説を聞いた後、参拝と読経。

尾崎理事によるラジオ体操。雲辺寺の下りは長いですからね。足首などしっかりほぐします。


今年度から越前菅笠を守る会様より寄贈いただいた「越前菅笠(えちぜんすげがさ)」を希望するお子さんがかぶって歩きます。
越前菅笠贈呈式の様子はこちらから

越前菅笠をかぶって出発時の集合写真(撮影時はマスクを外しています)
特製の子供用サイズで大変軽いです。子供達よく似合ってました。お遍路気分も盛り上がったかな。


10時頃、いよいよウォーキングスタート!休憩場所の白藤大師堂まで5.8kmを歩きます。
この日は道や落ち葉が雨で濡れておらず、比較的歩きやすかったですが
転ばないようみんな慎重に歩きます。

道中では昔の道標や遍路墓が多数残されており、北山さんの解説を聞きながら道標の丁数を確認しながら歩きました。
遍路墓の話では昔の四国遍路巡礼の過酷さと地元の方のお遍路さんに対する思いやりを感じました。
普段なかなか知る機会の少ない事を勉強できるのもイベントの魅力ですね。



元気な男の子達は巨大ミミズ観察や栗拾いをして楽しんでましたね。
何度も参加している子供達はすっかり仲良し。会う度に成長を感じて可愛いです。


約2時間半を歩いて、白藤大師堂に到着!施設をお借りしておいしいお弁当でエネルギー補給です。
自治会長さんありがとうございました。


大興寺まで約一時間の道のりを地域の方が大切に守ってきた昔の道標を見ながら歩きます。


道端には鮮やかな彼岸花が風にゆれていました。秋ですね。


大興寺の境内では「観音寺東ロータリークラブ」のみなさまからのお接待がありました。

お茶や甘酒、みかんをいただき疲れがとれました。

代表の子供からお礼とおもてなし大使任命証を授与させていただきました。

観音寺東ロータリークラブのみなさま
お忙しい中準備をしていただいて、心尽くしのお接待をありがとうございました


大興寺からはバスで移動。移動の車内では北山さんからお寺の解説。
解説を聞いてからお寺を訪れるとより理解が深まりますね。

四国で唯一の1山2霊場である68番神恵院、69番観音寺を参拝。


70番本山寺。国宝である鎌倉時代創建の本堂や五輪塔も見学しました。




解散式では子供達に一人ずつ感想を話してもらいました。


「雲辺寺の山道が大変だったけど、楽しかった。また来たいです」
「ロープウェイに乗れたのが楽しかった」などそれぞれ感じたことを話してくれました。
何か一つでも子供達の心に、記憶に残るものがあれば嬉しいです。

後は五重塔をバックに笑顔で記念撮影。長時間おつかれさまでした。


このイベントが四国の宝であるお遍路文化、お接待文化を知る
また、親子の絆を深めるきっかけとなれば幸いです。
■FM香川のラジオ番組 STORY 八十八で当日の様子が紹介されます。
9/25日曜日9:00~9:15。ぜひラジオやラジコでお聴きください。
■STORY 八十八のホームページはこちら

今年度も有難いことに募集開始早々に募集定員に達しまして、キャンセル待ちの申込みも多くいただきました。
四国遍路への関心の高さを感じ大変嬉しく思っています。
しかしながら、運営上の都合によりご希望に添えず申し訳ありません。

ウォーキングしやすい季節となりました。ご家族で近くの札所までお出かけしてみるのはいかがでしょうか。
文化庁の「歩き遍路のための四国遍路巡礼マップ」は歩き遍路道の地図も掲載されています。
歩き遍路のための四国遍路巡礼マップ


  

Posted by 遍路とおもてなし at 08:00親子お遍路ウォーキング

2021年12月12日

2021年度 第3回親子お遍路ウォーキングのご報告

2021年12月11日(土)に第3回親子お遍路ウォーキングを開催しました!

コロナ禍でのイベント開催ということで、参加人数を50名までとし、近距離での発声は避ける、食事前の手指消毒、
ウォーキング中以外はマスク着用など感染予防対策をした上で開催しました。
参加者のみなさまご協力誠にありがとうございました。

今回は84番屋島寺→中村節朗石材(お接待・昼食)→85番八栗寺→86番志度寺の2つの山を越えて約14.6キロを歩く健脚コースです。
この日は快晴で12月なのに最高気温が18度もありました。ウォーキングをしていると暑いくらいでした。

受付と注意事項説明後はラジオ体操をしました。屋島がきれいですね。


さぁ、出発!


途中で大先達福田さんから「大師お加持水」「喰わずの梨」など、大師ゆかりの霊蹟の説明を受けます。

覗き込む子供たち。残念ながら今は水が出ていませんね。

さぬき市前山のおへんろ交流サロンでは、空海の伝説をパネルで紹介しています。興味があれば訪れてみてくださいね!

どんぐり拾いをしたり、まだ少し残る紅葉を見上げたり、それぞれにウォーキングを楽しんで屋島へ到着!
84番札所は鑑真によって開かれた、源平合戦古戦場を望む寺です。



屋島寺境内の蓑山大明神。屋島でひと際目立つ太三郎狸。お腹はみんなに撫でられてツルツルです。


みんなで記念撮影。※撮影時だけマスクを外しています。


現在、屋島は「高松市屋島山上交流拠点施設」の整備が進められています。令和4年8月頃の建物オープンを目指しているそうですよ。屋島の活性化に繋がるといいですね。リニューアルオープンした瀬戸内海と空が一望できる「れいがん茶屋」でカフェするのもオススメです!


今回のコース一番の難所。屋島の下り道です。
落ち葉で滑って転ばないように慎重に下ります。大人はドキドキしますが、子供たちはスリルがあって大喜びだったようです。


洲崎寺で遍路の父と呼ばれる真念法師のお墓の説明を受けて、休憩場所の中村節朗石材へ。
お接待で中村さんの奥様が手作り「おはぎ」を用意してくれていました。
なんと米1升分!!もちもちで優しい甘さで絶品でした。ありがとうございます。

他にはジュース、温かい飲み物、果物、お菓子を用意しました。

尾崎理事と大西理事の奥様もお接待して下さり、参加者へ優しく声をかけて下さいました。

おはぎは大変好評でおかわりする方も。

代表の子供が中村さんにお礼をお伝えして、岩澤専務理事からおもてなし大使任命書をお渡ししました。

お忙しい中準備をしていただいて、心尽くしのお接待を本当にありがとうございました!
子供達も四国が誇る「お接待文化」「おもてなし文化」に触れるよい機会になったのではないでしょうか。

美味しいお弁当とあたたかいお接待でエネルギー補給した後は八栗寺へ向かいます。
再びの上り坂が続きますが、30分ほどで到着。
85番札所八栗寺は良縁・商売繫盛・学業成就に霊験がある「八栗のお聖天さん」として信仰を集めています。


八栗寺を出てから道の駅源平の里むれまで約1時間、さらに約40分歩いて志度寺へ。



86番札所の志度寺は国指定重要文化財で日本有数と称えられる見事な仁王門は、高松藩主松平頼重が寄進したもの。
歴史ある境内には本堂・本尊(国指定重要文化財)、五重塔、閻魔堂、海女の墓など見所がたくさんあります。

石庭の無染庭を眺める子供たち。一緒に歩くうちに子供たちはすっかり仲良しに。
大変な山道でも、長時間のウォーキングで疲れていても文句も言わず黙々と歩く子供たち。
この背中を見ていると大きく成長したなぁ、今年度のイベントも終わりだなぁと嬉しさと寂しさが交差します。


今年度最終回でしたので、さぬき市の大山 茂樹市長より完歩証と皆勤賞の授与をしていただきました。
3年間で香川県の札所をすべて巡った証である完歩証は5名に授与。
完歩おめでとうございます!通常であれば2年で巡る所をコロナの影響で今回は3年となりました。コロナ禍のイベント参加ということで何かと気を遣い大変なこともあったと思いますが、3年間ご一緒できて嬉しかったです。よければぜひ二巡目もニコニコ




今年度全ての回を参加された方13名には皆勤賞を授与しました。
おつかれさまでした!いつもご参加いただきありがとうございました。

スタッフの皆さんにも。いつも子供達が安全に歩けるよう見守っていただいてありがとうございます。

そして、子供たちが感想の発表をし、志度寺さんからクリアファイルのプレゼントと福田さんからお菓子のプレゼント。

大山 茂樹市長から頑張った参加者へ労いの言葉をかけていただきました。ありがとうございます。

最後は志度寺の十河副住職からご挨拶。素敵なクリアファイルありがとうございました。


やったぞー!のポーズで集合写真。※撮影時だけマスクを外しています。


これで今年度の親子お遍路ウォーキングイベントは無事に終了しました。
今回初めましての方も、何度も参加いただいている方もご参加ありがとうございました。
この出会い、ご縁に感謝の気持ちでいっぱいです。

このイベントがお遍路の歴史、人の優しさ、おもてなしの心を知る
また、親子の絆を深めるきっかけとなれば幸いです。
来年度は9月頃から雲辺寺などの西讃を参拝する予定です。
みなさままたお会いしましょう!ご覧いただきましてありがとうございました。   

Posted by 遍路とおもてなし at 09:11親子お遍路ウォーキング

2021年11月28日

2021年度 第2回親子お遍路ウォーキングのご報告

2021年11月27日(土)に第2回親子お遍路ウォーキングを開催しました!

コロナ禍でのイベント開催ということで、参加人数を50名までとし、近距離での発声は避ける、食事前の手指消毒、
ウォーキング中以外はマスク着用など感染予防対策をした上で開催しました。
参加者のみなさまご協力誠にありがとうございました。

今回は87番長尾寺→おへんろ交流サロン(お接待・昼食)→88番大窪寺までのコースです。
気温は低いですが、素晴らしい秋晴れでウォーキングには最高の日となりました。

まず松田理事長より挨拶。怪我無く楽しいウォーキングにしてくださいと励ましの声をかけていただきました。


注意事項説明後は尾崎理事によるラジオ体操。怪我しないようにしっかり足首などをストレッチしましょう。

長尾寺を参拝します。

記念撮影

大先達福田さんから門を出るときの作法を教わります。

お寺の歴史や参拝作法を勉強できるのもこのイベントの魅力だと思います。

ちなみに長尾寺に入るとおはぎと書かれたのぼりを見かけると思いますが、納経所でおはぎを販売しています。
珍しい甘納豆入りのおはぎです。餡子入りではなく甘納豆が散りばめられています。
甘すぎず大きさもちょうどいい。ぜひ長尾寺に行かれる方は購入してみてくださいね。


さぁ、出発!長尾寺からおへんろ交流サロンまでは約5キロの道のりです。

宗林寺の「弁慶の馬の墓」、高地蔵などを横目で見ながら歩きます。


11時20分頃おへんろ交流サロンに到着!おつかれさまー。

おへんろ交流サロンでは片桐館長が出迎えて下さいました。


昼食後はかがわ長寿大学 亥子の会のみなさまからお接待を受けました。
お菓子詰め合わせを一人ずつプレゼントして下さり大喜びの子供たち。

温かい飲み物やバナナやみかんお菓子などもいただきました。



代表の子供が御礼をお伝えしました。

NPOの岩澤専務理事からおもてなし大使任命書をお渡ししました。


子供たちもお接待を体験でき、優しい言葉で励ましていただいたことはよい経験になったと思います。
亥子の会のみなさまお忙しい中準備をしていただいて、心尽くしのお接待をありがとうございました。


おへんろ交流サロンは年間約1万人の来館者を迎えるお遍路の資料館です。
四国霊場が一望できるジオラマや江戸時代の納札や往来手形など貴重な資料が展示されています。
歩き・自転車遍路大使任命書も発行していますよ。まだ訪れたことのない方はぜひ一度足を運んでみてくださいね!



美味しいお弁当とあたたかいお接待でエネルギー補給した後はゴールの大窪寺へ向かいます。
上り坂が膝にくる花折峠道。銀杏は終わりかけていましたが、落ち葉が絨毯のようで美しいです。

木漏れ日の中を歩くのは気持ちいいですね。

暫く行くと疲れも吹き飛ぶこの絶景が待っていました。サンポートや女木島が望めますよ。


例年であれば交流サロンから女体山コースと下道コースに分かれるのですが、今回は2021年3月に国指定史跡「讃岐遍路道」に「大窪寺道」が追加されたことを受けて全員で大窪寺道を歩きました。
大窪寺道はおへんろ交流サロンの片桐館長などが整備されたこの看板に従って歩きます。

子供たちに案内板の説明する宍戸事務局長



今回指定された対象は長尾寺から大窪寺への15.6キロの区間のうち1.5キロの区域です。
国道・県道が整備された為、細切れになっていますが、未舗装の古道は歴史的な面影を残し、道端には道標・丁石・遍路墓等の貴重な石造
物が数多く残っています。

ずっとアスファルトの道を歩いていた子供たちは「土だ!ふかふかやー!探検やー!」と喜びの声を上げてしました。


竹林の中。笹の擦れ合う音が何とも言えぬ風情を醸し出してくれます。


十五、十六丁石の遍路道。
近くに小川が流れ苔むした古道は雰囲気がいいです。個人的には一番の映えスポットですね。
遍路の父である真念法師や昔のお遍路さんと同じ道を歩いているのかと思うと感慨深いですね。


丁石は舟形をしていて、丁数・造立年・施主などが書かれています。
ちなみに一丁は約109mです。今と違ってスマホやGPSもありませんから、地図を持たない命がけの旅をしていたお遍路さん達にとってはこの丁石だけが頼りだったわけですね。
道端にひっそりと佇む丁石や道標を見ると進むべき道は正しいのだと教えてくれているようで、一時の安堵感ともなっていることでしょう。


まだ残る鮮やかな紅葉を見ながら最後のひと踏ん張り。


16時頃、ついに到着しました!結願の寺大窪寺!
私はこの秋は下見や他のイベントなどで3回訪れましたが、何度来ても違った表情を見せてくれますね。
紅葉は終わりかけていましたが、大勢の参拝客で賑わっていました。

時間の関係でゆっくり参拝することが出来なかったので、写真で大窪寺を紹介させていただきます。
四国霊場の中でも最大級といわれる仁王門。

江戸時代は女性が参拝できないお寺もありましたが、大窪寺は女性も参拝ができたことから「女人高野」とも呼ばれていました。

寶杖堂
長旅を終えたお遍路さんの金剛杖が収められています。

山に抱かれるように立つ本堂

神童真魚像。お大師様は幼少期は「真魚(まお)」と呼ばれていました。


途中トラブルがあり参加者のみなさまには大変ご迷惑をおかけしました。申し訳ありませんでした。
このイベントがお遍路の歴史、おもてなしの心を知る
また、家族の絆を深めるきっかけとなれば幸いです。

香川県全てのお寺を巡られた方には第3回の解散式でNPO発行の「完歩証」をお渡しします。
(当イベントだけでなく、個人で参拝された場合でもスタンプを押します)
ぜひ全てのスタンプを集めてみてくださいね!
次は最終回の第3回でお会いしましょう!ご覧いただきましてありがとうございました。
  

Posted by 遍路とおもてなし at 08:06親子お遍路ウォーキング

2021年10月25日

2021年度第1回親子お遍路ウォーキングのご報告

2021年10月23日(土)に第1回親子お遍路ウォーキングを開催しました!

初めましての方、毎年参加いただいている方、ボランティアスタッフさんにお会いできるのを心待ちにしていました。
今年度もコロナ禍のイベント開催ということで、参加人数を50名までとし、近距離での発声は避ける、食事前の手指消毒、
ウォーキング中以外はマスク着用など感染予防対策をした上で開催しました。
参加者のみなさまご協力誠にありがとうございました。

今回は宇多津駅→78番郷照寺→坂出かきのはさんでお接待→79番天皇寺→80番国分寺までの13.5キロのコースです。

今回のコースは2019年度は新型コロナ感染拡大の為、2020年度は雨の為中止となったコースです。
三度目の正直!?でこの日は素晴らしい秋晴れでウォーキングには最高の日となりました。

受付・注意事項説明後にラジオ体操をします。怪我しないようにしっかり足首などをストレッチしましょう。


さぁ、78番郷照寺に向けて出発!


宇多津古街を歩きます。宇多津古街中世以降に港町として繁栄した地区で、由緒ある神社仏閣や、古い日本家屋の「町家」数多く残っています。
遍路道として利用されるので、歩きお遍路さんの姿を多く見ます。
三角邸や宇夫階神社など歴史や文化を感じる建物が多いので散策してみても楽しいですよ。


途中途中で大先達(お遍路のガイドさん)の福田さんが古い石柱(道しるべ)や道案内シールの説明をしてくれました。

外国人のお遍路さんも増えてきましたからね。全ての人に分かりやすく、安全に快適に。遍路道の整備も大変重要です。

みんな真剣にお話を聞いていますね。



20分程度で78番郷照寺に到着!
厄除けうたづ大師として有名で、厄除け祈願に訪れる人が絶えません。
高台に建っているので、境内からは宇多津の街並みと瀬戸大橋を望めますよ。


福田さんから山門に出入りする時には一礼すること、鐘は参拝前につくこと、お寺から出るときにつくと「出鐘」と言い縁起が悪いことなども教わった子供達。
お寺の歴史や参拝作法を勉強できるのもイベントの魅力ですね。





万体観音堂
3万体の観音像が堂内に並んでいます。それはそれは圧巻です。

大師堂の奥には女性の神様「淡島大明神」が祀られています。
郷照寺は他にもきれいな庭園があり、見所の多いお寺です。

郷照寺の次は休憩場所のかきのはさんまで歩きます。
みんなでバンザーイ。楽しそうな雰囲気が伝わりますかニコニコ



坂出「かきのは」さんで場所をお借りして、昼食とお接待です。
今回はバナナやみかん、オリジナル和三盆、チョコレート、ドリンクを用意しました。

ゆっくり休んで疲れを癒してね。頑張ってねという気持ちでいつもお接待しています。
NPO手作りのオリジナル和三盆も好評で嬉しかったです。

参加者の代表の女の子がかきのはさんとお接待スタッフへお礼を伝えてくれました。

コンビニも自販機もない時代は地元の方の様々なお接待がお遍路さんの旅を支えていました。
昔は食べ物、飲み物だけでなく、髪結いやマッサージなどそれぞれ自分のできる範囲でお接待をし、遍路を受け入れる地元の方々は功徳を積んでいたようです。こうしたお接待文化が四国の人々の心の中に溶け込んでいき、現代まで引き継がれてきている。本当に素晴らしいことです。
子供達も四国が誇る「お接待文化」「おもてなし文化」に触れるよい機会になったのではないでしょうか。

美味しいお弁当とあたたかいお接待でエネルギー補給した後は、20分程歩いて79番天皇寺へと向かいます。
天皇寺は名前の通り、保元の乱で讃岐配流となった悲運の帝・崇徳上皇のゆかりの寺です。
三輪鳥居をくぐり、左手に本堂と大師堂。参道正面には崇徳上皇の霊を慰めるために建てられた白峰宮があります。
三輪鳥居は鳥居の両脇に鳥居を持つ全国的にも珍しい造りの鳥居です。

鳥居の前で記念撮影。鳥居の朱色が映えますね~。
※集合写真の撮影は直前までマスクを着用し、撮影時は外して撮影しました。


綾川沿いを歩いて、次はゴールの80番札所国分寺へと向かいます。

黄金色のすすきが風になびく姿が秋らしくて最高です。

途中、大きなどんぐりを拾ったり、虫や植物を観察したりそれぞれに自然を楽しむ子供達。


国分寺に到着!
天皇寺から国分寺までは約6.8キロ。1時間45分の道のりです。よく頑張りました!


解散式では子供達に感想を話してもらいました。

「道中色々な発見があって楽しかったです」
「たくさん歩いて疲れたけど、また参加したいです」
「今回一番驚いたのはたくさんの観音様を見たことです」などそれぞれ感じたことを話してくれました。

ドキドキの発表を頑張った子供達には福田さんからお菓子のプレゼント。


福田さんの説明にしっかりと耳を傾け、遍路文化を知ろうと頑張ってくれた子供達。
普段13キロを歩くことはあまりないと思うのですが、よく頑張って歩きました。

最後はやったぞー!のポーズで記念撮影。おつかれさまでした。
※集合写真の撮影は直前までマスクを着用し、撮影時は外して撮影しました。


今回からスタンプラリー形式の参加証をお配りしています。
過去3年の間にイベントに参加された方は、訪れたお寺にスタンプを押してお渡ししました。

香川県全てのお寺を巡られた方には第3回の解散式でNPO発行の「完歩証」をお渡しします。
(当イベントだけでなく、個人で参拝された場合でもスタンプを押します)
ぜひ全てのスタンプを集めてみてくださいね!

今回取材がありましたFMかがわ「STORY八十八」の放送日が決まりましたら、ホームページにてお知らせします。

このイベントがお遍路の歴史、おもてなしの心を知る
また、親子の絆を深めるきっかけとなれば幸いです。
次は第2回でお会いしましょう!ご覧いただきましてありがとうございました。   

Posted by 遍路とおもてなし at 15:59親子お遍路ウォーキング

2021年09月15日

2021年度 第1回親子お遍路ウォーキング参加者募集について

いつもブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。
今年も親子お遍路ウォーキングの季節が来ました!
第1回は10月23日(土)に78番郷照寺~80番国分寺を歩きます。
このコースは2019年度はコロナ感染拡大の影響で中止、昨年度は雨で中止...となっています。
今年こそは無事に歩けますように。

初めましての方も、リピート参加の方もみんなで楽しく、元気に歩きましょう。
詳細や募集チラシはホームページをご覧ください(^^
申し込み待ってますよ~!
ホームページはこちら


  

Posted by 遍路とおもてなし at 11:25親子お遍路ウォーキング

2020年11月30日

2020年度親子お遍路ウォーキング第3回のご報告

2020年11月28日(土)に第3回親子お遍路ウォーキングを開催しました!
今回は栗林公園を出発→栗林南お遍路休憩所→83番一宮寺を参拝し、仏生山公園まで8.3キロのコースです。
更に健脚者コースとして、希望者は仏生山公園からことでん潟元駅まで10.3キロを歩きました。
朝は肌寒いくらいでしたが、日中は汗ばむ程に気温も上がり、秋晴れの中ウォーキングを楽しみました。
簡単に当日の様子を紹介させていただきます。

今年度はコロナ禍のイベント開催ということで、参加人数を制限し、他参加者との距離を2mあける
近距離での発声は避ける、ウォーキング中以外はマスク着用など感染予防対策をした上で開催しました。
参加者のみなさまご協力誠にありがとうございました。


9時30分過ぎ 受付後、ラジオ体操をします。怪我しないようにしっかり足首などをストレッチ。


栗林公園で集合写真。今回の参加者はスタッフを含めて49名です。
※集合写真の撮影は直前までマスクを着用し、撮影時は外して撮影しました。


10時 次の目的地。栗林南お遍路休憩所目指して出発!



10時23分 栗林南お遍路休憩所に到着。
善根宿をされている林さんご家族と地域の方にお接待をしていただきました。
新しいおもてなしステーションポスターとNPOタオル、イベントチラシも貼っていただき、温かい歓迎を受けました!


密にならないよう外にたくさん椅子を用意していただいて、細やかな感染症予防対策ありがとうございます。


しょうが入りの温かい甘酒、ジュース、お菓子、果物などのお接待。心も身体も癒されます。


他にも手作りの折り紙、ストラップ、メッセージカードなどをいただき、子供達は大変嬉しそうでした。


「今日一日が思い出になりますよう頑張ってください」と嬉しいコメントが添えられてます。



善根宿をオープンした時にご主人さんが植えられて、大切に大切に育てられている接待木のみかん。
林さんが密にならないように考えて順番を決めるクジを作ってくれました。子供達は番号順に好きなみかんを選んで頂きました。
子供達が来るまで待ってくれていたみかん。甘くて美味しかったです。


4年程前から「おじゃみの会」に入っている林さん手作りのお手玉も子供達にいただきました。
外国人お遍路さんにお手玉披露すると喜ばれるそうです。小学校や中央公園のイベントでも子供達に教えているそうですよ。
お手玉は全て手縫い!昔の遊びを体験して楽しんで欲しいという林さんの愛情が伝わります。
みんなお手玉やってみたかな?また親子イベントで林さんの所に来るときは練習して披露してください。(^^



代表者が林さんご家族と地域の方にお礼を伝えし、NPOからおもてなし大使任命書をお渡ししました。


林さんからもお言葉をいただきました。一か月前から色々と準備をしていただいて、天気を心配してくれていたそう。
コロナ禍でのイベント開催ということもありこの日まで事務局と感染防止の事やお接待の段取りで打ち合わせさせていただきましたが
「どうすれば子供達が喜んでくれるか色々考えよんや~」といつも話されてました。
イベント後も電話をいただき「みんな体調は大丈夫だったかな?無事に終わってよかった」と連絡をいただきました。
本当にいつも優しくてパワフルで尊敬します!
子供達も四国が誇る「お接待文化」「おもてなし文化」に触れるよい機会になったのではないでしょうか。




みんなで記念写真。林さんご夫婦、息子さん、地域のみなさま
お忙しい中準備をしていただいて、心尽くしのお接待を本当にありがとうございました!


温かいお接待でエネルギー補給した後は、車に気をつけてひたすら南へ向かって歩きます。

11時50分頃 一宮寺到着!

紅葉がきれいに色付いてますね。大先達の福田さんからお寺の説明がありました。


一宮寺といえば有名なのが「地獄の釜の言い伝え」
ローマの休日で有名な真実の口の日本版という感じでしょうか。
福田さんからお話を聞いた男の子が恐る恐る頭を入れてみます。



「大丈夫だったわ。ドキドキしたぁ~」と可愛い反応。
「挟まらんように両手で押さえてたわ~」と参加者のパパ。皆で笑いました。

途中、拾った銀杏の葉をプレゼントしてくれた可愛い女の子。大切にするね!


辻堂池を通って仏生山公園へ向かいます。


13時頃 仏生山公園到着!子供達よく頑張りました~!
解散式では子供達に感想を発表してもらいました。

「晴れているのが良かった。また来年も来たいです。」
「1回目は山で、2回目は雨で、3回目は平地で余裕だと思って歩いていたら山が恋しくなった!」
「頑張って歩いた。お接待の時感謝の言葉を伝えられてよかった」などそれぞれ感じたことを話してくれました。
ドキドキの発表を頑張った子供達には福田さんからお菓子のプレゼント。




今年度最終回でしたので、皆勤賞の発表もおこないました。
4組の親子10名、NPO会員さん3名を表彰しました。いつもご参加いただきありがとうございます!

NPO会員のみなさまは、いつも子供達が安全に歩けるよう見守っていただいてありがとうございます!


健脚コースの方は13時45分に仏生山公園を出発して、途中通り雨に降られつつも
10.3キロの道のりを歩き16時35分に潟元駅へ到着しました。
栗林公園~仏生山公園までとあわせると、18.6キロの移動距離!本当におつかれさまでした!

来年度の屋島寺へ繋がりますね。


これで今年度の親子お遍路ウォーキングイベントは無事に終了しました。
今回初めましての方も、何度も参加いただいている方もご参加ありがとうございました。
この出会い、ご縁に感謝の気持ちでいっぱいです。

このイベントがお遍路の歴史、人の優しさ、おもてなしの心を知る
また、親子の絆を深めるきっかけとなれば幸いです。
来年度は9月~11月の予定で、84番屋島寺~結願の寺大窪寺を参拝する予定です。
みなさままたお会いしましょう!ご覧いただきましてありがとうございました。  

Posted by 遍路とおもてなし at 14:52親子お遍路ウォーキング

2020年10月19日

2020年度親子お遍路ウォーキング第2回のご報告

2020年10月17日(土)に第2回親子お遍路ウォーキングを開催しました!
簡単に当日の様子を紹介させていただきます。

イベント中の感染予防対策について
今年度はコロナ禍のイベント開催ということで、参加人数を制限し、他参加者との距離を2mあける
近距離での発声は避ける、ウォーキング中以外はマスク着用など感染予防対策をした上で開催しました。
参加者のみなさまご協力誠にありがとうございました。

今回は金倉寺を出発して4つのお寺を巡る予定でしたが
前日作成したてるてる坊主の効果も空しく、イベント当日は雨...。
昼から天候が回復する予報でしたので、予定通り開催しましたが
結果的に天候は回復せず、道隆寺参拝後に丸亀市役所付近まで歩き解散となりました。

10時15分頃 受付&出発式
みなさま雨の中お越しいただきありがとうございます。


ここで少し金倉寺の紹介。
金倉寺の創建は宝亀5年(774)智証大師の祖父である和気道善が一堂を建立してお祀りしたことに始まります。
金倉寺は本堂の隣に訶利帝母(かりていも)尊を祀ったお堂があり、地元の人々からは「おかるてんさん」の愛称で親しまれています。
子授けや安産、また子供や女性の守り神さまとして古くから信仰されています。
この日もお宮参りの家族連れの姿を見かけましたよ。


10時30分頃 76番金倉寺を出発です。
道隆寺までは真っ直ぐ北上して進みます。冷たい雨が降り続く中ですが、頑張って歩きます。


途中、民家から金木犀の甘い香りが漂ってきてきました。
金木犀の花言葉は「謙虚」
素晴らしい香りに反して、控えめな小さい花をつけることに由来するそうです。うーん。深い。


約4キロを1時間程歩いて、道隆寺までもう少し!


途中、地元の方から手作りのお地蔵さまの焼き物をお接待でいただきました。
手作りで1体ずつ表情や模様が違います。これだけの数を作る手間、時間、込められた想いを考えると本当に頭が下がります。
時代を超えてもお接待の根底にあるのは「おもてなしの心・思いやりの文化」です。
お遍路をしていると各地でお接待文化が根付いていることを改めて実感しますね。


優しい顔のお地蔵さまを見ると雨で沈んでいた心が、少し軽くなりました。


今日も事務所のパソコンの前で微笑みかけてくれています。ありがとうございます。




11時35分頃 77番道隆寺到着


今年度からは読経は控えて、各自自由参拝としています。
天候ばかりはどうにもならないと分かりつつ、私は心の底から天候の回復をお願いしました。お・・お願いします!!!
お遍路あるあるでしょうか。何かあればお大師様頼みです。



道隆寺は「眼なおし薬師さま」として有名です。幼少の頃盲目だった丸亀京極藩の京極左馬造公が、
当寺の薬師如来に祈願したところ全快したという話が残っています。

また真っ赤な姿が目をひく「びんずるさま」も有名ですね。子供が見たら泣き出しそうですよね。鬼じゃないよー。
びんずるさまの像をなで、その手で自分の悪いところをさすると病気が平癒すると言われています。



正面と左側の窓が開きますので、みんなでなでなで。
最近視力が低下気味なので、しっかり目をさすっておきました。


午後になっても天候が回復する見込みがないため、残念ながら丸亀市役所付近で昼食後、解散となりました。
子供達に感想を話してもらい大先達福田恵峰さんからお菓子のお接待です。


せっかくご参加いただいたのに、寒い雨の中のウォーキングになってしまい大変申し訳ありませんでした。
また次回のご参加をお待ちしています!

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残念ながら訪れることの出来なかった郷照寺、天皇寺の紹介を簡単にさせていただきます。
郷照寺は過去の写真ですが、天皇寺はイベントの翌日訪れたので撮れたてほやほやです。

78番郷照寺
厄除けうたづ大師として有名で、厄除け祈願に訪れる人が絶えません。
高台に建っているので、境内からは宇多津の街並みと瀬戸大橋を望めますよ。



万体観音堂
3万体の観音像が堂内に並んでいます。それはそれは圧巻です。


大師堂の奥には女性の神様「淡島大明神」が祀られています。

郷照寺は他にもきれいな庭園があり、見所の多いお寺です。

79番天皇寺



三輪鳥居
鳥居の両脇に鳥居を持つ全国的にも珍しい造りの鳥居です。
両部神道を根本とする三輪神道を象徴するため、正面鳥居から入るといいそう。



三輪鳥居をくぐり、参道を進むと正面には崇徳上皇の霊を慰めるために建てられた白峰宮があります。

白峰宮の立派な楠。香川の保存木に指定されています。樹齢は約500年。トトロに出てきそうな楠です。


参道の左手に天皇寺の本堂と大師堂があります。




境内にはゼフィランサスが咲いていました。お遍路さんの姿も少しずつ増えてきましたね。


天皇寺の近くに八十場の霊泉があります。
八十場名物ところてんの清水屋が有名ですね。夏には涼を求め多くの人が訪れます。
ここに来ると風や空気が冷たくて、神秘的な雰囲気があります。


これが様々な伝承を持つ湧水。地元の方の生活を助け、お遍路さんを癒してきた水なんでしょうね。


坂出に伝わる悪魚退治伝説

昔々、讃留霊(さるれ)王が瀬戸内海を荒らす悪魚を退治しましたが、その毒気に全員が昏倒していたところに神童が現れ、
水を飲ませて正気に返らせたといわれています。その時に飲ませたのが、この八十場の霊泉だったとか。

また保元の乱で讃岐配流となった悲運の帝・崇徳上皇は坂出市内で9年間滞在し、崩御後に白峯御陵に葬られました。
荼毘に付すための勅許を得る間、霊泉に崇徳上皇の御遺骸を浸したと言い伝えられています。
お遍路は地元の歴史の勉強にもなりますね。

以上。簡単にですが、お寺の紹介でした。またご家族で訪れてみてくださいね。
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次回の親子お遍路ウォーキングは11月28(土)です。
最終回は一宮寺を参拝し、法然寺を経由するお遍路道を歩きます。潟元駅まで歩く健脚向けコースもありますよ。
詳細はホームページをご覧ください。
第3回は有難いことに多数の申込みをいただいていますので早めの申込みをオススメします。
アットホームなイベントですので、どうぞお気軽にご参加下さい。
ご不明な点やご不安なことがあればメールでもお電話でもご相談下さい。
みなさまのご参加お待ちしております!   

Posted by 遍路とおもてなし at 15:55親子お遍路ウォーキング

2020年09月28日

2020年度親子お遍路ウォーキング第1回のご報告

2020年9月26日(土)に第1回親子お遍路ウォーキングを開催しました!
今回は国分寺を出発して、白峰寺と根香寺を参拝し、JR鬼無駅まで17.8キロのコースです。
簡単に当日の様子を紹介させていただきます。

昨年度の第4回が新型コロナウイルスの影響で中止になったので
初めましての方、毎年参加いただいている方、ボランティアスタッフさんにお会いできるのを心待ちにしていました。
今年度はコロナ禍のイベント開催ということで、参加人数を制限し、他参加者との距離を2mあける
近距離での発声は避ける、ウォーキング中以外はマスク着用など感染予防対策をした上で開催しました。
参加者のみなさまご協力誠にありがとうございました。

前日は大雨でしたが、天候も回復し絶好のウォーキング日和となりました。

8時30分 受付後、軽く体操をしてウォーキングスタート!


2020.9.26.2
黄金色の穂を実らせた稲を眺めつつ歩きます。秋ですね。
2020.9.26.3

今回のコースで一番の難所である国分寺から白峰寺に向かう遍路ころがし。
「遍路ころがし」とはお遍路さんが転倒するほどの極めて危険で苦労する遍路道を意味します。
急な登りが続くので、香川の遍路道の中ではトップ3に入るほど大変ですが
徳島高知愛媛と歩いてきたお遍路さんには割と楽に感じるようです。鍛えてきた脚力が違いますね。

山登りに慣れている先頭集団の子供達は軽い足取りで登っていましたよ。すごい!
2020.9.26.5

途中の景色がよい所で記念撮影。随分登ってきましたね~!
2020.9.26.4

途中、どんぐりや栗を発見。今はイガ付きの栗を見る機会も少ないですね。イガに刺さらないよう慎重に足で挟んで取り出してみる女の子。
2020.9.26.6
大きい栗がとれたね。栗ご飯は美味しかったかな?
2020.9.26.7
白峯寺への道中で男の子のパパが見つけた「あけび」
私は食べたことがないので味が気になります。
自然の中を歩くとたくさんの発見がありますね。
2020.9.26.7
2020.9.26.8

11時15分 白峯寺へ到着!標高377m。
五色台には青峯、黄峯、赤峯、白峯、黒峯の五峯の山があるのですが、最も西よりの白峯山に位置します。
弘仁6年に弘法大師が白峯に宝珠を埋めて井戸を掘り、堂を建立されたとされています。
保元の乱で讃岐配流となった崇徳上皇は坂出市内で9年間滞在し、崩御後に白峯御陵に葬られました。
歴史の移り変わりを見守ってきたお寺です。
2020.9.26.8

次は白峯寺から足尾大明神に向かいます。途中、十九丁で小休憩です。
途中、石や土砂崩れで足場が悪い所もありましたが、「自然のアスレチックみたい」と子供達は喜んでましたね。
私はぬれた石で滑らないように撮影。もう必死です。
2020.9.26.10
根香寺道は未整備の道で古い道標、丁石が多く残っています。ちなみに一丁は約109mです。
江戸時代前期には今と同じ道が使われていたんですよ。
遍路の父である真念や昔のお遍路さんと同じ道を歩いているのかと思うと感慨深いですね。
根香寺道は一部が平成25年10月17日に国の史跡に指定されました。

2020.9.26.11
2020.9.26.13


13時頃 足尾大明神で昼食です。
ここでかがわ長寿大学 亥子の会のみなさまからお接待を受けました。飲み物やお菓子などをいただきました。
2020.9.26.14
2020.9.26.15
メッセージ付きの手作りのマスクもプレゼントしていただきました。生地も子供達が喜ぶ柄など色々と考えていただいたようです。
マスクなしでは外出できない世の中になりましたから、心遣いが嬉しいですね。
2020.9.26.16

代表の男の子が御礼をお伝えして、NPOからおもてなし大使任命書をお渡ししました。
お忙しい中準備をしていただいて、心尽くしのお接待をありがとうございました。
2020.9.26.16

14時20分頃 根香寺到着
根香寺といえば牛鬼伝説。
昔、青峰山には人間を食べる恐ろしい怪獣・牛鬼が住んでいました。
村人を救うため、弓の名手・山田蔵人高清が牛鬼を退治し切り取った角をお寺に奉納したそう。
大人気アニメの鬼滅の刃みたいですね。
現在もその角はお寺に保存されてます。また牛鬼の絵は魔よけのお守りとして親しまれていますよ。

駐車場のそばには目を見開いた牛鬼がお出迎えしてくれます。ガオー!
2020.9.26.牛鬼
根香寺は紅葉の木が多く植えられており、真っ赤に染まった紅葉がそれはそれは見事です。ぜひ紅葉の時期に訪れてみてくださいね。
200.9.26 根香寺

根香寺での集合写真。※集合写真の撮影は直前までマスクを着用し、撮影時は外して撮影しました。
200.9.26 根香寺集合写真

根香寺からJR鬼無駅までは約6km。山道と車道を出たり入ったりしつつ歩きます。
下り坂は膝にきますが、鬼無駅までもうひと頑張り!
200.9.26 19


高松市街、サンポートが見えてきました。屋島がきれいに見えています。来年度は屋島寺いくよ~!
坂道でどんぐりを転がしながら、どんぐりころころの歌を歌う子供達が可愛かったです。
200.9.26 20

16時30分 JR鬼無駅到着!長かったーー!
解散式では子供達一人一人に感想を話してもらいました。

「何度か参加したけど、今回が2番目に大変だった!」(1番は雲辺寺の下りだそう)
「頑張ったので家に帰ったらゆっく休みたい」
「疲れたけど、お接待など色々経験できてよかった。また参加したい」
などそれぞれ感じたことを話してくれました。
200.9.26 解散式2

頑張った子供達に大先達福田さんからお菓子のプレゼント。
200.9.26 解散式

健脚向けコース&長時間のウォーキングでしたが、子供達よく頑張りました!
もうダメだ~。疲れた...。もう少しやで!やっぱり疲れた...。もう少し!頑張って歩こう!
そんな親子の会話が何度も聞こえてきました。
何度も何度も挫けそうになりつつ、励ましあってゴール。
短い一日の中でいくつもの成長ドラマを見ましたね!
子供達の笑顔にスタッフの方が元気をいただきましたよ。

このイベントがお遍路の歴史、人の優しさ、おもてなしの心を知る
また、親子の絆を深めるきっかけとなれば幸いです。
また次回のイベントでお会いできることを楽しみにしています。

次回は10月17(土)に金倉寺境内から天皇寺まで4つのお寺を巡るコースです。
詳細はホームページをご覧ください。
アットホームなイベントですので、どうぞお気軽にご参加下さい。
ご不明な点やご不安なことがあればメールでもお電話でもご相談下さい。
みなさまのご参加お待ちしております!   

Posted by 遍路とおもてなし at 14:09親子お遍路ウォーキング

2020年08月25日

2020年度親子お遍路ウォーキング開催決定!

第1回親子お遍路ウォーキングを2020年9月26日(土)に開催します。
今回は80番 国分寺からスタートし、81番白峯寺を経て、82番 根香寺を巡るコースです。
詳細が分かるチラシ、参加申込フォームはホームページからどうぞ!
ホームページはこちらをクリック!  

Posted by 遍路とおもてなし at 09:30親子お遍路ウォーキング

2020年03月13日

2019年度 第4回親子お遍路ウォーキング中止のお知らせ

新型コロナウィルスの感染拡大防止の観点から、各種イベントの中止が相次いでいます。
香川県でも高松市が「現在のところ、本市を含め香川県内において感染者は確認されていないものの、
国内の広範な地域で感染者が発生しており拡大傾向は続いていることから、
本市が主催するイベントを 原則中止にする期間の終期を当初の3月15日(日曜日)から3月31日(火曜日)まで延長することといたしました。」 との発表を行っています。
https://www.city.takamatsu.kagawa.jp/kurashi/kenkou/kansensho/h_kansen_up.html

当NPOでは開催の準備を進めてきましたが、この状況で本ウォーキングを開催することは適当でないと判断し中止を決定しました。
お子様達が楽しみにされていたと思いますが中止とさせて頂く事をご理解いただきますようよろしくお願いします。
安全に開催できるようになりましたら来年度も引き続き親子お遍路ウォーキングを開催する予定ですので
皆様の参加をお待ちしています。開催予定の詳細は当HPやチラシなどでお知らせします。

どうぞよろしくお願い致します。

NPO遍路とおもてなしのネットワーク事務局  

Posted by 遍路とおもてなし at 16:03親子お遍路ウォーキング

2020年01月28日

2019年度 第3回親子お遍路ウォーキングご報告♪

2020年1月25日(土)に第3回親子お遍路ウォーキングを開催しました。
今回は親子15組とスタッフの総勢63名で、
JRみの駅から71番弥谷寺、72番曼荼羅寺、73番出釈迦寺、74番甲山寺、を経て75番善通寺まで約11.7kmを歩きました。
簡単に当日の様子を紹介させていただきます。

前線の影響で天気が心配でしたが、当日はなんとか晴れて安堵しました。

9時30分受付の後、ラジオ体操をしてウォーキングスタート!


道中丁寧にゴミを拾って歩いてくれた男の子。今回は歩道にたくさんゴミが落ちていましたね。


11時前に弥谷寺到着。本堂まで540段の階段が続きます。ひぇ~!


高さが約6mある金剛拳菩薩。


108段の階段。無心で上り煩悩を落とします。ウーン。落ちたかな!?


弘法大師が幼少期学問に励んだという「獅子之岩屋」も見学させていただきました。
岩屋は神聖かつ神秘的な雰囲気が漂う場所でした。
子供達が「頭が良くなりたい!」と真剣に祈願していたのが可愛かったです。
ご家族が「それには努力が大事やで!」と突っ込んでいて、みんなで笑いました。

弥谷寺から曼荼羅寺へは30分程度未整備の遍路道を歩きます。
国指定史跡に選ばれており昔からの巡礼の風景が垣間見えますよ(^^)
笹の擦れ合う音が何とも言えぬ風情を醸し出してくれます。

道中では昔の丁石なども見ることができますよ。やはり古道はいいですね。



ウォーキング中、何度も水仙を目にしました。よい香りに癒されて頑張って歩きますよ~!



男の子が自身が集めている納経帳を見せてくれました。家族でほぼ歩きでお遍路を回っているそうで
今年度中に結願を目指しているそうです。素晴らしい!頑張ってね。



12時過ぎに曼荼羅寺到着!曼荼羅寺では亥子の会のみなさまからお接待を受けました。
温かい飲み物や美味しい大学芋、子供達へのお菓子などをいただきました。



代表の女の子が御礼をお伝えして、NPOからおもてなし大使任命書をお渡ししました。
お忙しい中準備をしていただいて、心尽くしのお接待をありがとうございました。



13時頃に仏道入りを決意したお寺 出釈迦寺へ。
大先達福田さんより弘法大師が幼少期に多くの人を救いたいとの想いで
断崖絶壁から身を投じたという話を聞いた子供達は「えー!?」と驚きの声をあげていました。
出釈迦寺のご住職さまから参加者へヤクルトのお接待をいただきました。ありがとうございました。



弘法大師ゆかりの地である善通寺市内には5箇所の霊場があります。
さぁ、出釈迦寺から甲山寺へ移動しますよ。


14時頃、74番甲山寺に到着~!



薬師如来の脇侍の日光菩薩と月光菩薩のお話やそれに関連したウサギの装飾瓦の説明を受けました。

境内には14匹の兎がいるそうですよ。また見つけてみて下さいね。


甲山寺から歩く事1.6km。14時半頃に善通寺に到着しました。
弘法大師誕生の地として知られていますね。
広大な敷地の中には、43mの五重塔、五百羅漢、宝物館、戒壇めぐりなど見所がたくさんあります。

解散式では子供達に感想を発表してもらいました。
「最後まで歩けてよかった」
「大変だったけど、また来たいです」
「家族で歩けて楽しかったです」などそれぞれ感じたことを話してくれました。



頑張った子供達に大先達福田さんからお菓子のプレゼント。



最後は五重塔の前で集合写真!よく頑張りました!




このイベントがお遍路の歴史、人の優しさ、おもてなしの心を知る
また、親子の絆を深めるきっかけとなれば幸いです。

今回は多くの申込みがありましたが、体調不良で残念ながら参加できなかった
皆様、一日も早い回復をお祈りすると共に
また次回のイベントでお会いできることを楽しみにしています。

次回は3月28(土)に金倉寺境内から天皇寺まで4つのお寺を巡るコースです。
第4回のイベント案内はこちら

アットホームなイベントですので、どうぞお気軽にご参加下さい。
ご不明な点やご不安なことがあればメールでもお電話でもご相談下さい。
みなさまのご参加お待ちしております!  

Posted by 遍路とおもてなし at 10:39親子お遍路ウォーキング

2019年12月02日

2019年度親子お遍路ウォーキング第2回のご報告!

2019年11月30日(土)に第2回親子お遍路ウォーキングを開催しました。
今回は親子17組とスタッフの総勢69名で、66番雲辺寺~67番大興寺~JR観音寺駅までを歩きました。
簡単に当日の様子を紹介させていただきます。

この日は快晴で最高のウォーキング日和でした。
バスでの参加のみなさま。早朝にも関わらずご協力ありがとうございました。
山麓駅に集合後、9時40分発のロープウェイに乗り雲辺寺を目指します。

雲辺寺は札所の中で最も高所(標高916m)に位置します。
眼下には瀬戸内海や三豊平野が広がり、それはそれは雄大な景色を楽しむことができますよ。


山頂の気温は2度!


雲辺寺は香川と徳島の県境に位置するので、香川県と徳島県の県境を示すラインが引かれています。
人気の写真スポットです。みなさん県境を跨いだ写真を撮ってましたよ。うん。いい笑顔!




参道脇の五百羅漢像を「色々な顔があるね」と興味深そうに見ながら進みます。
羅漢とはお釈迦様の弟子で最高の悟りを得た高僧達のことだそうです。
境内にあるもみじや銀杏の紅葉がきれいでしたよ。


大先達の福田さんよりお寺の説明受けて、お経を唱えました

雲辺寺といえば有名なのが、願いを込めてこしかけると叶うという「おたのみなす」
ひとつ残らず実になる茄子にかけて命名されたそう。みなさまの願いが叶いますように!(^^)



「さぁ、ウォーキング頑張るぞ~!」の集合写真。



ラジオ体操で体をほぐした後、長い長い下り道のウォーキングスタート!



時期的に落葉が大量にあり、前々日の雨で濡れていたので大人も子供も滑る滑る。
私も落葉に足をとられてすってんころり尻もちをつきました。あいたたたー・・・。
次回参加される方はトレッキングポールがあると安心かもしれません。



後半疲れてきても、子供達は大きな葉っぱを拾ったり、松ぼっくりを見つけたり自然を楽しんでましたね。
ロープウェイだと7分の距離も歩くと2時間前後かかります。
山から下りた時、振り返ってみた雲辺寺山の大きさに感慨深いものがありました。

13時に岩鍋池近くの土沸観音院(どふつかんのんいん)にて昼食です。
ここは遍路休憩所としても親しまれています。
岩鍋池は雲辺寺山の谷に集まった水がこの池に流れ込むので大変水が溜まりやすいのだそう。壮大です。


14時頃 ついに大興寺に到着!!10kmの道のりよく頑張りました。


大興寺の境内では「観音寺東ロータリークラブ」のみなさまからのお接待がありました。


手作りの甘酒。美味しさの秘訣は加熱時間の見極めだそう。
しょうがを入れていただき心も身体も温まりました。


他にも甘いみかんや子供達へお菓子もいただきました。
代表の子供からお礼とおもてなし大使任命証を授与させていただきました。

観音寺東ロータリークラブのみなさま
お忙しい中準備をしていただいて、心尽くしのお接待をありがとうございました。


心温まるお接待で体力が復活し、更に7.5kmを歩きます。
16時30分頃に観音寺市街を通りゴールのJR観音寺駅へ到着しました。

解散式では観音寺ロータリークラブの会長さんと
大先達の福田さんから子供達にご褒美のお菓子をプレゼント!
17.5kmの長い距離でしたが、子供達よく頑張りました!


最後はみんな笑顔で記念撮影!バンザーイ!おつかれさまでした。
何か一つでも子供達の心に、記憶に残るものがあれば嬉しいです。


帰りの電車の関係で子供達の挨拶などが大幅に省略となり、
慌ただしい解散式になりました。参加者のみなさま大変申し訳ありませんでした。

参加者の方から早速イベントの感想をいただき、
この日の為にお子様と近くの山をトレーニングで登られた話や
顔見知りのお友達ができて次回を楽しみにしていると嬉しいお言葉がありました。
スタッフは子供達の頑張りをすぐそばで見ているので、会う度に成長を感じて
それはそれは我が子のように嬉しく思っています。

このイベントがお遍路の歴史を知る
また、親子の絆を深めるきっかけとなれば幸いです。

次回は1月25(土)に弥谷寺から善通寺まで5つのお寺を巡るコースです。
弥谷寺から曼荼羅寺に向かう遍路道は竹林で風情がありますよ。
寒い時期ですが、曼荼羅寺ではお接待もあります。
弘法大師空海生誕の地で空海に思いを馳せてみてはいかがでしょう。
第3回のイベント案内はこちら

アットホームなイベントですので、どうぞお気軽にご参加下さい。
ご不明な点やご不安なことがあればメールでもお電話でもご相談下さい。
みなさまのご参加お待ちしております!  

Posted by 遍路とおもてなし at 16:07親子お遍路ウォーキング