2023年09月24日
2023年度 第1回親子お遍路ウォーキングのご報告
2023年9月23日(土)に第1回親子お遍路ウォーキングを開催しました。
今回は親子16組とスタッフの総勢51名で、80番国分寺をスタートし、81番白峯寺を経て、82番根香寺まで歩きました。
簡単に当日の様子を紹介させていただきます。
8時30分 受付の後、出発式。
岩澤専務理事からの挨拶

白峯寺へ続く山道に備えて、ラジオ体操とストレッチでしっかり身体をほぐします。

「やるぞー」のポーズで記念撮影をして、今日のイベントスタートです。
子供達には越前菅笠を守る会のみなさまより寄贈いただいた菅笠をプレゼント。
自分だけのマイ菅笠に子供達は大喜びでした。みんなよく似合ってますね。

まず、国分寺へ参拝。
大先達の福田理事から国分寺の解説や参拝方法について説明を受けました。

山門を出る時は一礼し、左足から出ます。

このイベントでは、手水舎の作法、鐘をつく意味やタイミングなど普段なかな知る機会がないお寺の参拝作法も知る事ができますよ。
山門を出た所で、四国観光達人で当NPO理事でもある北山さんによる中務茂兵衛さんの石碑解説。

中務茂兵衛さんは遍路道に道標を220基余り建立し、四国遍路の発展や遍路道整備に多大な貢献をされました。

また江戸時代の四国遍路のガイドブックを見せていただき、貴重な資料にみんな興味津々でした。

朝降った雨も上がり、青空が見えてきてウォーキング日和になりました。
田んぼの稲穂も頭を垂れ、黄金色に輝いています。
同じ遍路道でも、歩く季節によって見える風景は異なります。
豊かな自然と一期一会の出会い。結願しても、もう一度歩きたいと思わせる不思議な魅力が四国遍路にはあるような気がします。

山に入る途中で、北山理事による「国分寺のカッパドキア」の解説がありました。
竜紋岩室凝灰岩などの岩群が広がり、トルコを代表する世界遺産のカッパドキアに似ていることからそう呼ばれているそうです。
北山理事は四国遍路文化はもちろん、歴史、観光、文化財、石など幅広い専門知識があり、ウォーキング中も参加者親子からの質問に答えていました。
参加者のみなさま。イベント中に不思議に思ったことは福田理事や北山理事へ気軽に質問してみてくださいね。

さぁ、山道へ入ります。
一本松まで約1時間30分程険しい道が続きます。

「山道は慣れてるから平気ー」とすいすい軽やかに登って行く子
「お母さん大丈夫?お茶飲む?」とお母さんを優しく気遣い励ます子
それぞれのペースで一本松(休憩場所)を目指して歩き続けます。

11時30分 十九丁到着。
2021年10月に開設された「景子ちゃんのお接待所」で休憩します。
景子ちゃんのお接待所の詳細はこちら

病気で6歳で亡くなった景子ちゃん。二十三回忌の節目に合わせてお父さんの鈴木さんが四国遍路に訪れた際、鈴木さんの講演で感銘を受けた高松市の国方さんがお接待で出迎えたのがご縁でこのお接待所が開設されました。
山道を歩いて、世話人の方が飲食物の補充、掃除、空き缶などの回収をして下さっています。
「お遍路さんが元気になる接待所」と書いてある通り、自動販売機がない山道でのお接待は大変有難く、景子ちゃんに励まされている気持ちになり、結願まで頑張ろうと勇気がわいてきます。

この日も福田理事からの連絡を受けて、世話人の方が事前に飲み物を補充していただいたようです。
本当にありがとうございました。世話人の方への感謝と命の大切さを改めて考えさせられる時間でした。
さぁ、白峯寺までもう少し。

丁石を数えたり、どんぐりを拾ったりしながら進みます。いい笑顔!


12時30分 古田の分かれでチョコレートと飴のプチお接待。

13時 白峯寺到着~!


白峯寺からは貸切バスで中山休憩所まで移動して昼食をとりました。
昼食後はお楽しみのお接待体験です。


お接待スタッフに代表の子供がお礼の言葉を伝えてくれました。後半も頑張りましょう!

丁石に寄り添う彼岸花や

秋風に揺れるコスモスを見ながら歩みを進めます。

白峯寺から根香寺の間の遍路道の一部は「国指定史跡 讃岐遍路道 根香寺道」に指定されています。
舗装されていない山道は歴史的な面影を残し、道沿いには道標や丁石などの貴重な石造物が残っています。

15時 根香寺到着~!

牛鬼伝説の解説

山門から続く本堂への階段。木々が美しく、絵になります。

根香寺参拝後に解散式をおこないました。
今年度から授与がスタートした「子供遍路大使任命書」の授与式。
香川県全札所を巡ったお子さんにお渡しします。記念品は特製缶バッジです。
子供遍路大使第1号となったのは、2020年からお母さんと9回参加してくれた男の子です。
「どこの遍路道も険しかったけど、歩いたら楽しかったです」と感想を伝えてくれました。
お母さんには完歩証をお渡ししました。

9回の間、途中コロナ禍で中止、ルート変更、回数の減少などがありご迷惑をおかけしました。
いつも明るい笑顔で、一緒にみた景色もウォーキング中にたくさんお話できたこともいい思い出です。
ぜひ、このイベントで経験した四国遍路の魅力をたくさんの人に伝えていただけたらと思います。
続いて、子供達の感想発表
「遍路転がしが大変だったけど、頑張りました」
「お接待や楽しい話などで乗り越えることができました。すごく楽しかったので、次も参加したいです。」など
それぞれに思ったことを話してくれました。

山門前で記念撮影。暑い中9km近くよく頑張りました。

この後は高松駅までバスでお送りし、解散となりました。
参加者のみなさま大変おつかれさまでした。
見守りやお接待にご協力いただいたスタッフの方々ありがとうございました。
今回から軍手をつけて道中のゴミ拾いを復活させました。
今年度は株式会社建設マネジメント四国に協賛をいただき、協賛金はゴミ拾い時の軍手や参加者の貸切バス代等に充てさせていただいています。
それでは、みなさま第2回でお会いしましょう!
ブログをご覧いただき、誠にありがとうございました。
今回は親子16組とスタッフの総勢51名で、80番国分寺をスタートし、81番白峯寺を経て、82番根香寺まで歩きました。
簡単に当日の様子を紹介させていただきます。
8時30分 受付の後、出発式。
岩澤専務理事からの挨拶

白峯寺へ続く山道に備えて、ラジオ体操とストレッチでしっかり身体をほぐします。

「やるぞー」のポーズで記念撮影をして、今日のイベントスタートです。
子供達には越前菅笠を守る会のみなさまより寄贈いただいた菅笠をプレゼント。
自分だけのマイ菅笠に子供達は大喜びでした。みんなよく似合ってますね。

まず、国分寺へ参拝。
大先達の福田理事から国分寺の解説や参拝方法について説明を受けました。

山門を出る時は一礼し、左足から出ます。

このイベントでは、手水舎の作法、鐘をつく意味やタイミングなど普段なかな知る機会がないお寺の参拝作法も知る事ができますよ。
山門を出た所で、四国観光達人で当NPO理事でもある北山さんによる中務茂兵衛さんの石碑解説。

中務茂兵衛さんは遍路道に道標を220基余り建立し、四国遍路の発展や遍路道整備に多大な貢献をされました。

また江戸時代の四国遍路のガイドブックを見せていただき、貴重な資料にみんな興味津々でした。

朝降った雨も上がり、青空が見えてきてウォーキング日和になりました。
田んぼの稲穂も頭を垂れ、黄金色に輝いています。
同じ遍路道でも、歩く季節によって見える風景は異なります。
豊かな自然と一期一会の出会い。結願しても、もう一度歩きたいと思わせる不思議な魅力が四国遍路にはあるような気がします。

山に入る途中で、北山理事による「国分寺のカッパドキア」の解説がありました。
竜紋岩室凝灰岩などの岩群が広がり、トルコを代表する世界遺産のカッパドキアに似ていることからそう呼ばれているそうです。
北山理事は四国遍路文化はもちろん、歴史、観光、文化財、石など幅広い専門知識があり、ウォーキング中も参加者親子からの質問に答えていました。
参加者のみなさま。イベント中に不思議に思ったことは福田理事や北山理事へ気軽に質問してみてくださいね。

さぁ、山道へ入ります。
一本松まで約1時間30分程険しい道が続きます。

「山道は慣れてるから平気ー」とすいすい軽やかに登って行く子
「お母さん大丈夫?お茶飲む?」とお母さんを優しく気遣い励ます子
それぞれのペースで一本松(休憩場所)を目指して歩き続けます。

11時30分 十九丁到着。
2021年10月に開設された「景子ちゃんのお接待所」で休憩します。
景子ちゃんのお接待所の詳細はこちら

病気で6歳で亡くなった景子ちゃん。二十三回忌の節目に合わせてお父さんの鈴木さんが四国遍路に訪れた際、鈴木さんの講演で感銘を受けた高松市の国方さんがお接待で出迎えたのがご縁でこのお接待所が開設されました。
山道を歩いて、世話人の方が飲食物の補充、掃除、空き缶などの回収をして下さっています。
「お遍路さんが元気になる接待所」と書いてある通り、自動販売機がない山道でのお接待は大変有難く、景子ちゃんに励まされている気持ちになり、結願まで頑張ろうと勇気がわいてきます。

この日も福田理事からの連絡を受けて、世話人の方が事前に飲み物を補充していただいたようです。
本当にありがとうございました。世話人の方への感謝と命の大切さを改めて考えさせられる時間でした。
さぁ、白峯寺までもう少し。

丁石を数えたり、どんぐりを拾ったりしながら進みます。いい笑顔!


12時30分 古田の分かれでチョコレートと飴のプチお接待。

13時 白峯寺到着~!


白峯寺からは貸切バスで中山休憩所まで移動して昼食をとりました。
昼食後はお楽しみのお接待体験です。


お接待スタッフに代表の子供がお礼の言葉を伝えてくれました。後半も頑張りましょう!

丁石に寄り添う彼岸花や

秋風に揺れるコスモスを見ながら歩みを進めます。

白峯寺から根香寺の間の遍路道の一部は「国指定史跡 讃岐遍路道 根香寺道」に指定されています。
舗装されていない山道は歴史的な面影を残し、道沿いには道標や丁石などの貴重な石造物が残っています。

15時 根香寺到着~!

牛鬼伝説の解説

山門から続く本堂への階段。木々が美しく、絵になります。

根香寺参拝後に解散式をおこないました。
今年度から授与がスタートした「子供遍路大使任命書」の授与式。
香川県全札所を巡ったお子さんにお渡しします。記念品は特製缶バッジです。
子供遍路大使第1号となったのは、2020年からお母さんと9回参加してくれた男の子です。
「どこの遍路道も険しかったけど、歩いたら楽しかったです」と感想を伝えてくれました。
お母さんには完歩証をお渡ししました。

9回の間、途中コロナ禍で中止、ルート変更、回数の減少などがありご迷惑をおかけしました。
いつも明るい笑顔で、一緒にみた景色もウォーキング中にたくさんお話できたこともいい思い出です。
ぜひ、このイベントで経験した四国遍路の魅力をたくさんの人に伝えていただけたらと思います。
続いて、子供達の感想発表
「遍路転がしが大変だったけど、頑張りました」
「お接待や楽しい話などで乗り越えることができました。すごく楽しかったので、次も参加したいです。」など
それぞれに思ったことを話してくれました。

山門前で記念撮影。暑い中9km近くよく頑張りました。

この後は高松駅までバスでお送りし、解散となりました。
参加者のみなさま大変おつかれさまでした。
見守りやお接待にご協力いただいたスタッフの方々ありがとうございました。
今回から軍手をつけて道中のゴミ拾いを復活させました。
今年度は株式会社建設マネジメント四国に協賛をいただき、協賛金はゴミ拾い時の軍手や参加者の貸切バス代等に充てさせていただいています。
それでは、みなさま第2回でお会いしましょう!
ブログをご覧いただき、誠にありがとうございました。
Posted by 遍路とおもてなし at 13:04
│親子お遍路ウォーキング