2024年12月08日
第4回親子お遍路ウォーキングのご報告
2024年12月7日(土)に第4回親子お遍路ウォーキングを開催しました。
今回は親子10組とスタッフの総勢46名で、坂出のお遍路処 八十八亭から79番天皇寺を経て、81番白峯寺まで歩きました。
簡単に当日の様子を紹介させていただきます。
10時10分 受付の後、出発式。
半井理事長より挨拶
ボランティアスタッフSさんがより聞こえるようにとスピーカーを準備し、マイクにメガホンを付けて下さいました
体操のお兄さん庄野理事によるラジオ体操とストレッチ。
「やるぞー」のポーズで記念撮影をして、いってきます!
今回の出発式では、宮川自動車さんのおもてなしステーション「お遍路処 八十八亭」をお借りしました。
ご協力ありがとうございました。
天皇寺へ向かう道中には、「八十場の霊泉」という名所があります。
この地は、名物のところてんで知られる「清水屋」が有名で、特に夏には涼を求めて多くの人々が訪れます。
一歩足を踏み入れると、ひんやりとした風と澄んだ空気が身体を包み、神秘的な雰囲気があります。
坂出に伝わる悪魚退治伝説の解説。
昔々、讃留霊(さるれ)王が瀬戸内海を荒らす悪魚を退治しましたが、その毒気に全員が昏倒していたところに神童が現れ、
水を飲ませて正気に返らせたといわれています。その時に飲ませたのが、この八十場の霊泉だったとか。
また保元の乱で讃岐配流となった悲運の帝・崇徳上皇は坂出市内で9年間滞在し、崩御後に白峯御陵に葬られました。
荼毘に付すための勅許を得る間、霊泉に崇徳上皇の御遺骸を浸したと言い伝えられています。
また湧き水は地元の方の生活を助け、旅途中のお遍路さんを癒してきた水でもあります。
地蔵堂には岡山富男さんのキリンの立体造形があります。
ユニークで愛らしいキリンの姿に癒されます。
中務茂兵衛の碑の解説
ライトを照らしながら、石柱に書かれた文字を解説
11時10分頃 天皇寺へ到着。
参道の奥は崇徳上皇の霊を慰めるために建てられた白峰宮があります。
三輪鳥居
鳥居の両脇に鳥居を持つ全国的にも珍しい造りの鳥居です。
両部神道を根本とする三輪神道を象徴するため、「 ∞ 」 の字を書くようにくぐるといいとか。
風が冷たい日でしたが、ウォーキングにはちょうど良い気候でした。
道中の道標も確認しながら、綾川沿いを歩いて雲井御所跡へ向かいます。
ウォーキングをしながらゴミ拾いもおこないました。
空き缶、お菓子の袋、吸い殻などが落ちていました。
「ゴミを捨てないようにしようね」と子供達と話しながら歩きました。
雲井御所跡
崇徳上皇は讃岐に来て木ノ丸殿に移られるまで、国府の目代である綾高遠の館を修繕して約3年間を過ごされました。
都を懐かしく思って読んだ歌「ここもまたあらぬ雲井となりにけり 空行く月の影にまかせて」から雲井御所と名付けられたそうです。
心から慕う都を遠く離れ、夜空を流れる月影に想いを託した上皇の望郷の念は、いかばかり深く悲しいものであったことでしょうか…。
雲井御所跡からお昼休憩の高家神社へ移動。
この写真の石は、崇徳上皇の遺体を白峯山まで運ぶ途中、いったん棺を休めていたところ、棺を置いた石の上に血がしたたり落ちたと伝えられています。
その事から高家神社は,別名「血の宮」と呼ばれています。
境内をお借りしてお弁当タイム!昼食の後はお接待体験です。
今回のお接待は温かいワッフル、芋納豆、ドリンク、お菓子を用意しました。
マーマレード、ジャム、チョコレートソースかけて、甘いもので疲れを癒してね。
最高に秋らしい一枚
お接待していただいたスタッフに代表の子供が御礼をお伝えしました。
ありがとうございました。
休憩後はゴールの白峯寺目指して西行法師の道へ。
道沿いには西行法師や崇徳上皇の歌を刻んだ88基の歌碑と石灯籠93基があります。
長い階段でも子供達は軽快に登っています。
14時50分 81番札所白峯寺へ到着!
美しい紅葉がまだ散らずに出迎えてくれました。
参拝後の記念撮影
天皇陵の話や上皇のみ霊をお慰めしたという相模坊天狗の解説を聞きました。
解散式では、子供遍路大使・完歩認の授与がありました。
お兄ちゃん達と一緒に1年生の時から頑張って歩いてくれました。
いつもゴミをたくさん拾ってくれ、色々なお話を聞かせてくれました。
おめでとうございます。
来年、中学生になる優しい男の子。いつもお母さんと仲良く参加してくれました。
お友達もできてよかったです。おめでとうございます。
ご家族の方には「完歩認定書」をお渡ししています。
おめでとうございます
貴重なお休みの日に、朝早くからお弁当の準備や移動、さらには長距離のウォーキングと、本当にお疲れさまでした。
筋肉痛になりながらも、お子さまを支えながらご参加いただいたご家族の方に心より感謝申し上げます。
最後は子供達にイベントの感想を発表してもらいました。
「階段が大変だったけど、頑張りました」「歴史の話が聞けてよかった」「また来年も参加したいです」など
嬉しい言葉をいただきました。
今回は、天皇寺や白峯寺をはじめとする崇徳上皇ゆかりの地を解説付きで巡りました。
お遍路とあわせて、崇徳上皇に思いを馳せながら多くの学びを得られた貴重な時間となりました。
これをもちまして、今年度の親子お遍路ウォーキングイベントを無事に終了いたしました。
ご参加いただいた皆さま、本当にお疲れさまでした。
今回初めてご参加いただいた方も、何度もご参加くださった方も、誠にありがとうございました。
この出会いとご縁に心から感謝申し上げます。
また、道中で見守り支え続けてくださったスタッフのみなさま、お接待で温かいおもてなしをして下さったみなさま、素晴らしい菅笠を寄贈いただいた越前菅笠を守る会のみなさま、お世話になったお寺のみなさま、沿道で応援してくださったみなさまにも深く感謝申し上げます。
このイベントが、四国遍路の歴史やお接待文化の素晴らしさ、人の優しさを感じる機会となり、さらに親子の絆を深めるきっかけとなっていれば幸いです。
来年度は9月頃から東讃の国分寺などを参拝する予定です。
また皆さまとお会いできることを楽しみにしています。
ご覧いただき、誠にありがとうございました。
今回は親子10組とスタッフの総勢46名で、坂出のお遍路処 八十八亭から79番天皇寺を経て、81番白峯寺まで歩きました。
簡単に当日の様子を紹介させていただきます。
10時10分 受付の後、出発式。
半井理事長より挨拶
ボランティアスタッフSさんがより聞こえるようにとスピーカーを準備し、マイクにメガホンを付けて下さいました
体操のお兄さん庄野理事によるラジオ体操とストレッチ。
「やるぞー」のポーズで記念撮影をして、いってきます!
今回の出発式では、宮川自動車さんのおもてなしステーション「お遍路処 八十八亭」をお借りしました。
ご協力ありがとうございました。
天皇寺へ向かう道中には、「八十場の霊泉」という名所があります。
この地は、名物のところてんで知られる「清水屋」が有名で、特に夏には涼を求めて多くの人々が訪れます。
一歩足を踏み入れると、ひんやりとした風と澄んだ空気が身体を包み、神秘的な雰囲気があります。
坂出に伝わる悪魚退治伝説の解説。
昔々、讃留霊(さるれ)王が瀬戸内海を荒らす悪魚を退治しましたが、その毒気に全員が昏倒していたところに神童が現れ、
水を飲ませて正気に返らせたといわれています。その時に飲ませたのが、この八十場の霊泉だったとか。
また保元の乱で讃岐配流となった悲運の帝・崇徳上皇は坂出市内で9年間滞在し、崩御後に白峯御陵に葬られました。
荼毘に付すための勅許を得る間、霊泉に崇徳上皇の御遺骸を浸したと言い伝えられています。
また湧き水は地元の方の生活を助け、旅途中のお遍路さんを癒してきた水でもあります。
地蔵堂には岡山富男さんのキリンの立体造形があります。
ユニークで愛らしいキリンの姿に癒されます。
中務茂兵衛の碑の解説
ライトを照らしながら、石柱に書かれた文字を解説
11時10分頃 天皇寺へ到着。
参道の奥は崇徳上皇の霊を慰めるために建てられた白峰宮があります。
三輪鳥居
鳥居の両脇に鳥居を持つ全国的にも珍しい造りの鳥居です。
両部神道を根本とする三輪神道を象徴するため、「 ∞ 」 の字を書くようにくぐるといいとか。
風が冷たい日でしたが、ウォーキングにはちょうど良い気候でした。
道中の道標も確認しながら、綾川沿いを歩いて雲井御所跡へ向かいます。
ウォーキングをしながらゴミ拾いもおこないました。
空き缶、お菓子の袋、吸い殻などが落ちていました。
「ゴミを捨てないようにしようね」と子供達と話しながら歩きました。
雲井御所跡
崇徳上皇は讃岐に来て木ノ丸殿に移られるまで、国府の目代である綾高遠の館を修繕して約3年間を過ごされました。
都を懐かしく思って読んだ歌「ここもまたあらぬ雲井となりにけり 空行く月の影にまかせて」から雲井御所と名付けられたそうです。
心から慕う都を遠く離れ、夜空を流れる月影に想いを託した上皇の望郷の念は、いかばかり深く悲しいものであったことでしょうか…。
雲井御所跡からお昼休憩の高家神社へ移動。
この写真の石は、崇徳上皇の遺体を白峯山まで運ぶ途中、いったん棺を休めていたところ、棺を置いた石の上に血がしたたり落ちたと伝えられています。
その事から高家神社は,別名「血の宮」と呼ばれています。
境内をお借りしてお弁当タイム!昼食の後はお接待体験です。
今回のお接待は温かいワッフル、芋納豆、ドリンク、お菓子を用意しました。
マーマレード、ジャム、チョコレートソースかけて、甘いもので疲れを癒してね。
最高に秋らしい一枚
お接待していただいたスタッフに代表の子供が御礼をお伝えしました。
ありがとうございました。
休憩後はゴールの白峯寺目指して西行法師の道へ。
道沿いには西行法師や崇徳上皇の歌を刻んだ88基の歌碑と石灯籠93基があります。
長い階段でも子供達は軽快に登っています。
14時50分 81番札所白峯寺へ到着!
美しい紅葉がまだ散らずに出迎えてくれました。
参拝後の記念撮影
天皇陵の話や上皇のみ霊をお慰めしたという相模坊天狗の解説を聞きました。
解散式では、子供遍路大使・完歩認の授与がありました。
お兄ちゃん達と一緒に1年生の時から頑張って歩いてくれました。
いつもゴミをたくさん拾ってくれ、色々なお話を聞かせてくれました。
おめでとうございます。
来年、中学生になる優しい男の子。いつもお母さんと仲良く参加してくれました。
お友達もできてよかったです。おめでとうございます。
ご家族の方には「完歩認定書」をお渡ししています。
おめでとうございます
貴重なお休みの日に、朝早くからお弁当の準備や移動、さらには長距離のウォーキングと、本当にお疲れさまでした。
筋肉痛になりながらも、お子さまを支えながらご参加いただいたご家族の方に心より感謝申し上げます。
最後は子供達にイベントの感想を発表してもらいました。
「階段が大変だったけど、頑張りました」「歴史の話が聞けてよかった」「また来年も参加したいです」など
嬉しい言葉をいただきました。
今回は、天皇寺や白峯寺をはじめとする崇徳上皇ゆかりの地を解説付きで巡りました。
お遍路とあわせて、崇徳上皇に思いを馳せながら多くの学びを得られた貴重な時間となりました。
これをもちまして、今年度の親子お遍路ウォーキングイベントを無事に終了いたしました。
ご参加いただいた皆さま、本当にお疲れさまでした。
今回初めてご参加いただいた方も、何度もご参加くださった方も、誠にありがとうございました。
この出会いとご縁に心から感謝申し上げます。
また、道中で見守り支え続けてくださったスタッフのみなさま、お接待で温かいおもてなしをして下さったみなさま、素晴らしい菅笠を寄贈いただいた越前菅笠を守る会のみなさま、お世話になったお寺のみなさま、沿道で応援してくださったみなさまにも深く感謝申し上げます。
このイベントが、四国遍路の歴史やお接待文化の素晴らしさ、人の優しさを感じる機会となり、さらに親子の絆を深めるきっかけとなっていれば幸いです。
来年度は9月頃から東讃の国分寺などを参拝する予定です。
また皆さまとお会いできることを楽しみにしています。
ご覧いただき、誠にありがとうございました。
Posted by 遍路とおもてなし at 22:03
│親子お遍路ウォーキング