2023年10月17日
2023年度 第2回親子お遍路ウォーキングのご報告
2023年10月14日(土)に第2回親子お遍路ウォーキングを開催しました。
親子で一日お遍路体験ができるイベントです。
今回は親子15組とスタッフの総勢59名で、83番一宮寺から84番屋島寺を歩きました。
簡単に当日の様子を紹介させていただきます。
8時45分 半井理事長からの挨拶
「天候が不安な所がありますが、夕方まで天気がもつことを願っています。今回は整備された道を歩きますが、横断歩道が多いので車に気を付けてスタッフの誘導に従っていただければと思います。今日一日楽しく笑顔で歩きましょう!」

その後、注意事項説明、スタッフ紹介、福田理事からの本日のルート説明、北山理事からの見所ポイント紹介がありました。

庄野理事によるラジオ体操とストレッチ。ケガをしないようにしっかり身体をほぐしましょう。

「やるぞー」のポーズで記念撮影をして、今日のイベントスタートです。
子供達は越前菅笠を守る会のみなさまより寄贈いただいたマイ菅笠を被っています。

子供達の菅笠姿は愛らしくよく目立つので、歩行者の方から「お遍路さんやねえ。頑張ってね!」とよく声をかけていただきます。
まず、一宮寺へ参拝。
大先達の福田理事から一宮寺の解説や参拝方法について説明を受けました。

一宮寺といえば有名なのが、薬師如来が祀られる小さな祠の「地獄の釜の言い伝え」
祠に頭を入れると境地が開ける。しかし、悪いことをしていると頭が抜けなくなるという話を聞いた意地の悪いおばあさんが、試しに祠に頭を入れると扉が閉まって地獄の釜の音が聞こえ頭が抜けなくなったというもの。
ローマの休日で有名な真実の口の日本版という感じでしょうか。
福田さんからお話を聞いた男の子が恐る恐る頭を入れてみます。
何も起こらず「大丈夫だったぁ~。」と可愛い反応

大先達や専門家からお寺の解説や大師ゆかりの霊蹟などの説明を聞けるのもこのイベントの魅力です。
9時30分 さぁ、一宮寺を出発!交通量が多い街中コースですが、車に気を付けて歩きましょう。

コロナ禍は中止していたのですが、また遍路道沿いのゴミ拾いを再開しました。
今年度から株式会社建設マネジメント四国さんに協賛をいただき、協賛金については、ゴミ拾い時の軍手や参加者の貸切バス代等に充てさせていただいています。
大通り沿いは特にゴミが多く、子供達は軍手をつけて一生懸命拾っていました。

特に食べ物の包装紙、飲み物の缶やペットボトルが多いです。
「ゴミめっちゃ落ちとってびっくりした!」と参加者の男の子。

どちらがゴミを多く拾えるか競争したり、子供達はすっかり仲良しに。

最終的に大きいゴミ袋2袋分のゴミを拾いました。
親子でゴミを捨てる時のマナーや環境問題について考える機会にもなったのではないでしょうか。
11時 伏石町中央公園の会議室をお借りして昼食とお接待です。
今回は高松東高等学校のみなさんがお接待をしてくれました。
気温が下がったこともあり、温かい飲み物も用意しました。
初めてのお接待ですが、みんな爽やかな笑顔でお接待してくれましたよ。

この日の為にNPOスタッフと事前に製作した和三盆のお干菓子
和三盆お干菓子作りの様子は前回のブログでご紹介していますのでぜひご覧ください。
高松東高等学校で生徒と一緒に和三盆作り
生徒手作りということで、参加者のみなさまに大変喜んでいただきました。

参加者に和三盆の作り方を説明したり、上手くコミュニケーションをとっていました

子供達に大人気だったお団子

「3種類あるけど、どれがいいかな?」と優しく聞いて、手渡ししてくれています。

お接待してくれた生徒さんに代表の子供からお礼の言葉。
「お接待美味しかったです。ありがとうございました。」

半井理事長より第742号 おもてなし遍路大使任命書を授与させていただきました。

生徒代表者から挨拶。
「みなさんが飲み物や食べ物を受け取る時ありがとうございますと言って下さり、こちらも楽しくお接待ができました。屋島寺まで元気に頑張ってください。」

子供達もお兄さん達と交流ができて楽しかったようです。
高松東高等学校の生徒さん教頭先生、本日はお接待ありがとうございました。

12時 お腹も心も満たされ、ゴールの屋島寺を目指して歩きます。

途中、早川理事のご厚意でJAF香川支部に寄らせていただき、トイレ休憩とロードサービスカーを見せていただきました。
ありがとうございました。

14時40分 なんとか雨に降られず、屋島登山口に到着!
登山口では喜楽会のお接待をうけました。

みかん、飲み物、お菓子を用意いただき、丁度良い休憩とエネルギー補給ができました。

喜楽会のみなさんに代表の子供からお礼の言葉。
「お接待ありがとうございました。みかん美味しかったです。これから頑張って山を登ります。」

登山口すぐの所にある「加持水」で四国観光達人で当NPO理事でもある北山さんの解説。
弘法大師が仏天を供養して、祈祷を行うと水が湧き出したと伝わる場所です。
干ばつで各地の池や井戸水が枯れても、この湧水は絶えることがなかったとか。
昔のお遍路さんもここで喉を潤していたのかもしれませんね。

「喰わずの梨」の解説。
屋島を登っていた弘法大師が梨を所望すると持ち主からこれは不喰の梨だと嘘をつかれて断られたそう。
その後、梨は本当に石のように固くなり、食べられなくなったとの話が残っています。
子供達嘘はついたらいけないよーとまるで道徳の授業のようですが、大切な事ですね。

「畳石」
山門の手前の所に畳を何枚も重ねたような形をした奇岩があります。
畳石の名の由来は西行法師の「宿りしてここにかりねの畳石、月は今宵の主ならん」という歌からといわれています。
北山さんが畳石が写った昔の貴重な絵葉書を見せてくれました。

15時30分 何とか雨に降られず山門到着!
84番札所は鑑真によって開かれた、源平合戦古戦場を望む寺です。

15時から雨予報だったので、いつ降り出すのか朝からハラハラドキドキでした。
一宮寺でしっかりお祈りした効果が出たのでしょうか。
手水舎の作法を聞いて実践。参拝の前に心身を清めます。

福田さんから国の重要文化財である本堂、鑑真和上、太三郎狸の解説を受けました。

屋島寺境内の蓑山大明神。屋島でひと際目立つ太三郎狸。ツルツルのお腹に抱きつく子供達。

大型パネルの前で屋島の戦いや、能の解説。歴史好きな子が多く義経の弓流し話など興味深く聞き入ってました。

16時 解散式
3年間かけて香川県全札所を巡ったお子さん3名に「子供遍路大使任命書」の授与式をおこないました。
みんな本当によく頑張りました!



ぜひ、このイベントで経験した四国遍路の魅力をたくさんの人に伝えていただけたらと思います。
そして、保護者の方3名には「完歩賞」をお渡ししました。
通常なら2年間で完歩なのですが、途中コロナの影響で3年間となってしまいました。
長い間イベントにご参加下さり、スタッフにも温かい励ましのお声をありがとうございます。

子供達の感想発表



「途中で疲れたけど、頑張りました。お寺の事が知れて嬉しかったです」
「頑張って最後まで登れてよかったです」
「道路で転んだけど、頑張ってゴールまでたどり着いてよかったです」
「山道がきつかったけど楽しかったのでまた来たいです」
「歩くのがきつかったけど、大好きな源義経などの歴史の話が聞けて楽しかったです」など
それぞれに思ったことを話してくれました。
山門前で記念撮影。14kmのウォーキングよく頑張りました。

参加者のみなさま大変おつかれさまでした。
見守りやお接待にご協力いただいた方々ありがとうございました。
それでは、みなさま第3回でお会いしましょう!
ブログをご覧いただき、誠にありがとうございました。
親子で一日お遍路体験ができるイベントです。
今回は親子15組とスタッフの総勢59名で、83番一宮寺から84番屋島寺を歩きました。
簡単に当日の様子を紹介させていただきます。
8時45分 半井理事長からの挨拶
「天候が不安な所がありますが、夕方まで天気がもつことを願っています。今回は整備された道を歩きますが、横断歩道が多いので車に気を付けてスタッフの誘導に従っていただければと思います。今日一日楽しく笑顔で歩きましょう!」

その後、注意事項説明、スタッフ紹介、福田理事からの本日のルート説明、北山理事からの見所ポイント紹介がありました。

庄野理事によるラジオ体操とストレッチ。ケガをしないようにしっかり身体をほぐしましょう。

「やるぞー」のポーズで記念撮影をして、今日のイベントスタートです。
子供達は越前菅笠を守る会のみなさまより寄贈いただいたマイ菅笠を被っています。

子供達の菅笠姿は愛らしくよく目立つので、歩行者の方から「お遍路さんやねえ。頑張ってね!」とよく声をかけていただきます。
まず、一宮寺へ参拝。
大先達の福田理事から一宮寺の解説や参拝方法について説明を受けました。

一宮寺といえば有名なのが、薬師如来が祀られる小さな祠の「地獄の釜の言い伝え」
祠に頭を入れると境地が開ける。しかし、悪いことをしていると頭が抜けなくなるという話を聞いた意地の悪いおばあさんが、試しに祠に頭を入れると扉が閉まって地獄の釜の音が聞こえ頭が抜けなくなったというもの。
ローマの休日で有名な真実の口の日本版という感じでしょうか。
福田さんからお話を聞いた男の子が恐る恐る頭を入れてみます。
何も起こらず「大丈夫だったぁ~。」と可愛い反応


大先達や専門家からお寺の解説や大師ゆかりの霊蹟などの説明を聞けるのもこのイベントの魅力です。
9時30分 さぁ、一宮寺を出発!交通量が多い街中コースですが、車に気を付けて歩きましょう。

コロナ禍は中止していたのですが、また遍路道沿いのゴミ拾いを再開しました。
今年度から株式会社建設マネジメント四国さんに協賛をいただき、協賛金については、ゴミ拾い時の軍手や参加者の貸切バス代等に充てさせていただいています。
大通り沿いは特にゴミが多く、子供達は軍手をつけて一生懸命拾っていました。

特に食べ物の包装紙、飲み物の缶やペットボトルが多いです。
「ゴミめっちゃ落ちとってびっくりした!」と参加者の男の子。

どちらがゴミを多く拾えるか競争したり、子供達はすっかり仲良しに。

最終的に大きいゴミ袋2袋分のゴミを拾いました。
親子でゴミを捨てる時のマナーや環境問題について考える機会にもなったのではないでしょうか。
11時 伏石町中央公園の会議室をお借りして昼食とお接待です。
今回は高松東高等学校のみなさんがお接待をしてくれました。
気温が下がったこともあり、温かい飲み物も用意しました。
初めてのお接待ですが、みんな爽やかな笑顔でお接待してくれましたよ。

この日の為にNPOスタッフと事前に製作した和三盆のお干菓子
和三盆お干菓子作りの様子は前回のブログでご紹介していますのでぜひご覧ください。
高松東高等学校で生徒と一緒に和三盆作り
生徒手作りということで、参加者のみなさまに大変喜んでいただきました。

参加者に和三盆の作り方を説明したり、上手くコミュニケーションをとっていました


子供達に大人気だったお団子

「3種類あるけど、どれがいいかな?」と優しく聞いて、手渡ししてくれています。

お接待してくれた生徒さんに代表の子供からお礼の言葉。
「お接待美味しかったです。ありがとうございました。」

半井理事長より第742号 おもてなし遍路大使任命書を授与させていただきました。

生徒代表者から挨拶。
「みなさんが飲み物や食べ物を受け取る時ありがとうございますと言って下さり、こちらも楽しくお接待ができました。屋島寺まで元気に頑張ってください。」

子供達もお兄さん達と交流ができて楽しかったようです。
高松東高等学校の生徒さん教頭先生、本日はお接待ありがとうございました。

12時 お腹も心も満たされ、ゴールの屋島寺を目指して歩きます。

途中、早川理事のご厚意でJAF香川支部に寄らせていただき、トイレ休憩とロードサービスカーを見せていただきました。
ありがとうございました。

14時40分 なんとか雨に降られず、屋島登山口に到着!
登山口では喜楽会のお接待をうけました。

みかん、飲み物、お菓子を用意いただき、丁度良い休憩とエネルギー補給ができました。

喜楽会のみなさんに代表の子供からお礼の言葉。
「お接待ありがとうございました。みかん美味しかったです。これから頑張って山を登ります。」

登山口すぐの所にある「加持水」で四国観光達人で当NPO理事でもある北山さんの解説。
弘法大師が仏天を供養して、祈祷を行うと水が湧き出したと伝わる場所です。
干ばつで各地の池や井戸水が枯れても、この湧水は絶えることがなかったとか。
昔のお遍路さんもここで喉を潤していたのかもしれませんね。

「喰わずの梨」の解説。
屋島を登っていた弘法大師が梨を所望すると持ち主からこれは不喰の梨だと嘘をつかれて断られたそう。
その後、梨は本当に石のように固くなり、食べられなくなったとの話が残っています。
子供達嘘はついたらいけないよーとまるで道徳の授業のようですが、大切な事ですね。


「畳石」
山門の手前の所に畳を何枚も重ねたような形をした奇岩があります。
畳石の名の由来は西行法師の「宿りしてここにかりねの畳石、月は今宵の主ならん」という歌からといわれています。
北山さんが畳石が写った昔の貴重な絵葉書を見せてくれました。

15時30分 何とか雨に降られず山門到着!
84番札所は鑑真によって開かれた、源平合戦古戦場を望む寺です。

15時から雨予報だったので、いつ降り出すのか朝からハラハラドキドキでした。
一宮寺でしっかりお祈りした効果が出たのでしょうか。
手水舎の作法を聞いて実践。参拝の前に心身を清めます。

福田さんから国の重要文化財である本堂、鑑真和上、太三郎狸の解説を受けました。

屋島寺境内の蓑山大明神。屋島でひと際目立つ太三郎狸。ツルツルのお腹に抱きつく子供達。

大型パネルの前で屋島の戦いや、能の解説。歴史好きな子が多く義経の弓流し話など興味深く聞き入ってました。

16時 解散式
3年間かけて香川県全札所を巡ったお子さん3名に「子供遍路大使任命書」の授与式をおこないました。
みんな本当によく頑張りました!



ぜひ、このイベントで経験した四国遍路の魅力をたくさんの人に伝えていただけたらと思います。
そして、保護者の方3名には「完歩賞」をお渡ししました。
通常なら2年間で完歩なのですが、途中コロナの影響で3年間となってしまいました。
長い間イベントにご参加下さり、スタッフにも温かい励ましのお声をありがとうございます。

子供達の感想発表



「途中で疲れたけど、頑張りました。お寺の事が知れて嬉しかったです」
「頑張って最後まで登れてよかったです」
「道路で転んだけど、頑張ってゴールまでたどり着いてよかったです」
「山道がきつかったけど楽しかったのでまた来たいです」
「歩くのがきつかったけど、大好きな源義経などの歴史の話が聞けて楽しかったです」など
それぞれに思ったことを話してくれました。
山門前で記念撮影。14kmのウォーキングよく頑張りました。

参加者のみなさま大変おつかれさまでした。
見守りやお接待にご協力いただいた方々ありがとうございました。
それでは、みなさま第3回でお会いしましょう!
ブログをご覧いただき、誠にありがとうございました。
Posted by 遍路とおもてなし at 09:32
│親子お遍路ウォーキング