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2008年03月02日

8日目・・・

只今、京都の女子大学生が、歩き遍路をしています! ~VOL.7~

8日目
海部~崎浜
約30km


海部では、アパートの部屋を改装して宿にしているところに泊まった。
海の横で窓からは太平洋が一望できる素敵なお部屋で泊まった。

普通の民宿の宿泊料は、素泊まりで4000~5000円、食事付きで6000~7000円と、
お遍路をしようと思っても学生には経済的に厳しいのが実情だ。
しかし、この宿は素泊まりが3000円と良心 的な設定で大変ありがたかった。
食事付きでは6200円らしいが、遍路宿ではどこも似たり寄ったりの食事しか出さないのに対して、
ここでは家庭料理を出しており、これがお遍路さんにうけているという。

ご主人に伺ってみると、遍路さんよりも長期滞在の土木の方がよくこの宿を利用しており、
経営もうまくいっているという。

宿の問題はかなり深刻だと私は感じる。
宿代が高いために、遍路さんの中には寝袋やテントをかついで野宿をしながらまわる人もいる。
このご時世に野宿でまわるのはかなり危険をはらんでいる。

へんろ道が世界遺産になったときに今のような宿泊環境では、
四国が野宿王国になりかねない。 


ベテラン遍路さんに聞くと、かつては遍路さんの野宿は地域の人も大目に見ていたが、
最近では野宿禁止のところがほとんどで、野宿をしていると警察に職務質問されることもしばしばあるそうだ。
もちろん、住民の人の気持ちも納得できる。
四国に小さい頃からずっと住んだことのない人がお遍路の文化をいきなり理解するのは難しい。

こうなるのも時代の流れであろう。
だからこそ、守らなければならないお遍路なのだ。
お遍路を守るために、時代にあった遍路さんへの支援を模索し、実行していかなければならない。

宿の問題では、このようなアパートを改装して宿にしたり、あまり使われていない公民館を開放するなど、
今ある建物を使ってお遍路さんが安く泊まれる環境が整ったら、もっと学生のお遍路さんも増えると思う。

タグ :歩き遍路

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Posted by 遍路とおもてなし at 08:00 │歩き遍路実況報告!