「遍路とおもてなし」通信

3月11日、ちょうど東日本大震災から１年の日にあたる日、親子お遍路ウォークを実施いたしました。
参加者は約60人。
5歳の子どもも頑張って歩きました！
今回はJR鬼無駅からスタートし→一宮寺→伏石中央公園（昼食）→ことでん潟元駅という、１７．５ｋｍのルート。


一宮寺では復興祈願の思いをこめて参加者全員で「般若心経」を読経。
子どもにも読めるよう、振り仮名をふった般若心経のコピーを配布。
60人が一緒に声を出してみると、皆の気持ちがひとつになる感覚がありました。



いつものように、長寿大学のみなさんがお遍路参加者を待ち受けていて（？！）心のこもったお接待をしてくださいました。
今回はなんとみなさんが、手製のお遍路さん白衣を来てお迎えしてくれました。
お茶やコーヒー、茶菓子のほか、おにぎりまで。
本当に心と体に染みわたります♪



前半はお天気に恵まれて快調そのものでしたが、一宮寺を出て昼食会場となる伏石中央公園に着いたときには風が強く冷たくなり、どんより怪しい雲行きに。
公園をあとに、残り７ｋｍを歩み始めるとぽつ、ぽつと雨粒が顔にあたるようになり…。
あとはひたすら、寒さと風に耐えるのみ。
遠く～～に見える屋島。
「あの麓まで、歩くのかー…」
参加者はちょっぴり不安な面持ち。
市街地近くを歩くので、信号のたびに立ち止まらなければならず、寒さがいっそうこたえます！
山道をいく行程には、山道なりの大変さがありますが、アスファルトの硬さはお遍路さんの足を硬くはねつけ、距離の割に身体がしんどくなってきます。

最後の休憩ポイントでも、天気がこれ以上悪くなるのをおそれて休憩せずにそのまま続行！
小さく見えた屋島が、次第に大きく見えてきます。
あと少し、あと少し！
国道11号線を超えて、ようやくことでん潟元駅に到着した時刻は、午後2時15分。
恒例の「子どもたちの感想」タイムを終え、東日本大震災発生から１年の時刻に、東北の方角に身体を向けて、全員で黙とうをしました。



それぞれの思いを胸に、三々五々、ことでんに駆け込む人、家族の迎えが来ている人、みなさん無事帰途につきました。
直後から、待っていたかのような雨！
弘法大師の掌の上や、とは事務局長の言。